ケータイ小説からブームに火がつき、新垣結衣ちゃん主演で

映画化され、1200万人が泣いたと言われる、映画『恋空 』。


実は、その評判の高さと、新垣結衣ちゃんのかわいさから、

ずっと観たいと思っていたんですが、なかなかタイミングが

合わなくて、ずっと観られずにいたんですが・・・。


ついに、この歴史に残る大作を観ました。


今日は、かなり文章が長くなってしまうと思うんですけれども、

かなりハイクオリティーな映画だったので、ぜひお付き合いください。


※以下、完全にネタバレを含みますので、

どうしても、この爆笑エンターテイメント・ムービーが

観たいという方は、ここまででお願いします。


それでは、歴史に残る超大作「恋空」、スタートです。



今から約2時間にわたる、キチガイ全開のストーリーは、

新垣結衣ちゃん演じる主人公の美嘉が、電車に乗って、

実家に帰っているところから始まります。


そうです。今から話す壮大な物語は、電車に乗りながら、

この女が、勝手に思い出を振り返っているだけなのです。


あれは、高校1年の夏休み前の出来事。

新垣結衣ちゃんが、携帯電話を無くしてしまい、友達と一緒に

教室で探しているんですが、「もしかしたら、図書室かも!」と

言い出して、図書室に行くと、そこで携帯を見つけました。

すると、いきなり知らない男から美嘉ちゃんに着信が・・・。


「やっと携帯見つけたんだね・・・、美嘉ちゃん!」。


なんと、青春ラブストーリーだと思ってたのに、

オープニングから、ストーカーの登場です!


しかも、このストーカー野郎、美嘉ちゃんの携帯電話に

何をしていたのかって、電話帳やメールの履歴など、

根こそぎ消しやがる始末。「なんで、そういうことするの?」と

電話でキレる美嘉ちゃんに、この男・・・。


「消されて困るヤツなんて、いるの?」


バカヤロー! 消されて困るヤツが99%だろうが!

少なくとも、僕が携帯のデータを消されたら、間違いなく、

そんなことしたヤツのことを、この世から消してやります!

なのに、この男は何を言い出すのかと思ったら・・・。


「本当にオマエのことが必要なヤツは、

そいつの方からかけてくるはずだ!」


オマエの勝手な理論など知らん!

能書きはいいから、今すぐ復元しやがれ!

さもなくば、逆探知してでも、オマエをぶっ殺す!


えぇ、ここは間違いなく、ブチ切れていいところです。

さあ、美嘉ちゃん! 電話のストーカー野郎に思いっきり

ぶち切れるんだ! そして、「キモいんだよ!」と言うんだ!

ほらっ、美嘉ちゃん!


・・・って、納得してるぅぅぅ!!


ヤバイです。美嘉ちゃん、想像以上に痛いコです。

すると、それからというもの、毎日のようにストーカーから

電話がかかるようになってしまった美嘉ちゃん。


夜中のアホな時間に電話がかかってきたり、

「誰?」と聞いても、「内緒!」としか言わなかったり、

完全に危ないヤツなのに、美嘉ちゃん、こいつの電話を

着信拒否する気配ゼロです。


それどころか、月日が流れるにつれ、どんな男なのかも

わからないストーカー男と、だんだん親しく会話をし始め、

最後には、布団をかぶって電話をしているうちに朝になり、

「窓を開けてごらん!」と言われると、外には飛行機雲が!


「初めて二人で朝まで過ごした記念に、

この飛行機雲の写真を撮ろう」と言われて、

完全に目がハートマークになっている美嘉ちゃん。


待ってください! 大切なことを見落としています!

こいつ、窓を開けたら飛行機雲が見えるってことを

知っているっていうことは、もはや完全に美嘉ちゃんの

家を特定しています。


美嘉ちゃん、逃げてーっ!


しかし、美嘉ちゃんは、ある一大決心をします。

なんと、完全に危ないヤツとしか考えられない

このストーカーの男と、会ってみると言うんです。


電車に乗るだけで、痴漢と間違えられかける僕が

言うのもなんだけど・・・、ダメだよ、美嘉ちゃん!

絶対に危ないヤツだもん!


僕の気持ちとは裏腹に、学校のプールにやってきた

美嘉ちゃん。すると、一人の金髪の男が背中に花を

隠し持って、美嘉ちゃんのところにやってきました。

えぇ、彼こそが、この映画のもう一人の主人公です。


学校の中で一人だけ金髪という、学校の風紀を

完全に無視しているストーカー男は、美嘉ちゃんに

隠し持っていた花をプレゼント。しかし、それを見た

美嘉ちゃん、なぜか突然、逃げ出します。


理由は、電話ではあんなに優しかったのに、

プレゼントするためとはいえ、花を摘むなんて、

お花がかわいそう!


僕は、美嘉ちゃんの頭の方が

かわいそうだと思います。


教室に逃げ帰り、友達の女に、「結局、誰だったの?」と

質問された美嘉ちゃんは、「D組のヒロっていう人」と

答えるんですが、それを聞いた友達は、さっそくパラパラと

ノートをめくり始め、何を言い出すのかと思ったら!


「ヒロって、他の学校に彼女がいるって噂だよ!」。


この女、ビックリすることに、他のクラスの男たちを含め、

すべての男のデータベースを作っていやがりました!

しかも、恋人の有無まで記録済!


普通だったら、「ちょ、おま、何してんだよ!」って

なるところですが、美嘉ちゃん、彼女の奇行に対し、

「参考情報、グッジョブ!」のテンションです。

いいのかよ、それで!


すると、放課後。美嘉ちゃん、あの金髪の男を目撃。

美嘉ちゃんにも「ストーカー気」があるのか、軽く金髪の男を

追いかけていくと、さっき隠し持っていた花を、花壇に植える

金髪の男を発見! ・・・まさか、この展開は!


はい。美嘉ちゃん、フォーリンラブです。


花を摘む=優しくない男。花を植える=優しい男。

どうやら、美嘉ちゃんの頭の中では、こういうことのようです。

どんだけ天然に育ったら、こんな女のコになるんでしょう?


軽く世間話をするでもなく、突然、「彼女はいるの?」という

核心に迫る質問を繰り出した美嘉ちゃんに、「もう別れた」と

答える金髪男。すると、花にあげるための水を空中に向け、

美嘉ちゃんに「虹」をプレゼント。


今どき、こんなショボいプレゼントに喜ぶヤツなんて

いないと思うんですが、「花を摘む=優しくない」の

美嘉ちゃんですから、このプレゼントに当然・・・。


大感激の末に、付き合うことを決めました。


新垣結衣ちゃんに、ストーカー電話をかけた末に

「虹」ごときで付き合えるなら、安いもんですね。


数日後、金髪からのメールを授業中にを受信した美嘉。

内容は、「今すぐ図書室に来い」というものでした。


考えてもみてください。今は授業中です。

同じ学校だったら、オマエも授業中だろって話です。

黒板には、かなり難しめの方程式が書いてあり、

とても頭の悪い学校であるようには見えません。


風紀乱しまくりの金髪はともかく、花を摘む行為すら

禁じる美嘉ちゃんですから、「授業中だよ!」という

返信の一つもしていいところです。


どうするんだい、美嘉ちゃん?

もちろん、ここは一つ、「授業中に図書室なんかに

行くのは、よろしくない!」ってキッパリ言うんでしょ?


「先生、保健室行ってきます!」。


抜け出すんかーーーいっ!!


しかも、この後、学校をサボった末に、金髪の家に行き、

キスをされた後、「優しくするから」と言われて・・・。


SEXしました。


美嘉ちゃん、頭もユルいが、股もユルいみたいです。

ちなみに、「セックスした」ことは、ナレーションで説明。

まさか、新垣結衣ちゃんの乳首が出てくるとは思っても

いませんが、スルリと服を脱がされて背中が見えるとか、

僕のような、生粋の新垣結衣ちゃんファンに対する

サービスショットの一つや二つ、あってもいいんじゃないかと

思うんですけど、監督が女性だったから、僕たちの気持ちに

理解を示していただけなかったようです。


セックス終了後も、しっかりと制服を着て、腕枕をされて

寝ている美嘉ちゃん。ムクッと起き上がった美嘉ちゃんが

やったことは、第1ボタンを閉じるだけでした。


きっと、この金髪野郎、制服に興奮するタイプだな。

だから、わざと制服を脱がさなかったに違いない。

そうだとしたら・・・!


僕と分かり合えるよ、金髪!


新垣結衣ちゃん級のバツグンにカワイイ女のコが

制服を着ているという、コスチューム・プレイな現実。

制服を脱がしてしまうというのは、もったいない!

きっと、僕と同じような性癖だから、こんなことに

なったんだと思い込むことにしました。


ところが!


この後、美嘉ちゃんは、金髪男とデートするために、

バス停の前で、座って金髪男を待っているんですが、

いきなり車がやってきて、美嘉ちゃんを拉致!

車で連れ去られてしまいました。


すると、車は、なぜか信号があるわけでもないのに

お花畑の前で停車。すると、美嘉ちゃん、スライドドアを

開けて、車から逃げ出すことに成功しました。


っつーか、なんで意味もなく、

お花畑の前で止まったんだよ?


「やめて~!」と言いながら、お花畑を逃げる美嘉ちゃん。

「待て~!」と言いながら、お花畑を追いかける男たち。

お花畑で逃げる美嘉ちゃん、お花畑で追いかける男たち、

お花畑で逃げる美嘉ちゃん、お花畑で追いかける男たち。


お花畑なのは、監督の頭だな。


この後、美嘉ちゃんは男たちにレイプされてしまいます。

えぇ、そうです。意味もなく、お花畑というロケーションで。


しばらく放心状態で、お花畑で寝ている美嘉ちゃん。

もちろん、4人か5人ぐらいの男にレイプされたのに、

洋服の肌蹴っぷりは、第1ボタンが開いている程度です。

この映画に登場するヤツは、どいつもこいつも・・・。


すると、遠くの方からチャリンコに乗って、「美嘉ぁ!」と

叫びながら探している男が現れます。そうです、金髪です。


隠れようとする美嘉ちゃんですが、そこはストーカーの

実力なのか、あっという間に見つけ出す金髪男。


・・・あれ?


レイプされた時、あんだけ「ビリビリビリ・・・」っていう

洋服が引き裂かれる音がしていたのに、洋服が普通!

もしかして、これが噂の「ミラバケッソ」ですか?

未来に化ける新素材ですか?


美嘉ちゃんを抱きしめながら、「守れなくてゴメン」と

謝る金髪男。すると、美嘉ちゃんから、意外な質問が

飛びました。「どうして、私の居場所が分かったの?」。


もしかして、気づいていたんですね、監督は!

いや、すみません。完全にバカ監督扱いしてしまって。

「わざと」だったらいいんです。だって、車で遠くの

お花畑まで連れて来られているのに、こんな所まで

チャリで追いかけられるのは、明らかに不自然ですもん。

で、何って答えるんですか、金髪君!


「俺の・・・、愛のチカラだな。」


・・・ブチッ! ぶっ殺す!


何一つ、わかっちゃいねぇじゃねぇか、このバカ監督!

何が愛のチカラだ! そんなことで、女の居場所まで

わかってたまるか! 聞いてるか、監督さんよぉ!


しかし、愛のチカラで居場所を突き止める特殊能力の

持ち主である金髪男は、この後も、その変態っぷりを

いかんなく発揮し、こんなことをした犯人を許さないと、

一人で工場跡地みたいなところに乗り込み・・・、


レイプ犯を、一人で全員ボコボコに!


ちょっ、待ってください。中2の妄想ですか?

犯人の手がかりが何一つないのに、どうやってコイツらが

犯人だと特定できたのでしょう? ましてや、居場所まで!


ジョー・マクモニーグルかよ!

(※テレビ番組でお馴染みの超能力捜査官の一人。)


すると、ボコボコにされている犯人の男たち、突然、

「違うんだ、サキって女に頼まれたんだ」と言い訳します。


性犯罪であるという性質上、誰かに命令されたとしても、

一番悪いのは実行犯であるコイツらです。僕だったら、

「知るか、ボケ!」と言って、限りなく死にかけるまで

ボコボコにしているところなんですが、この金髪男、

どんだけバカなのか知りませんが、ボコボコ半ばで、

サキっていう女を求め、ダッシュで立ち去ります。


やがて、美嘉ちゃんがいる部屋に戻ってきた金髪男。

もちろん、ここでもマクモニーグル的な能力によって、

サキちゃんの居場所を特定し、連れてくることにも

成功していました。サキって女をグッと掴みながら、

美嘉ちゃんに、「どうして欲しい? こいつを殺して

ほしいって言うなら、今すぐにだって殺す!」と

宣言する金髪男。


しかし、美嘉ちゃんの答えは、「殺すなんてNo!」でした。

そりゃそうですね。いくら制裁を与えると言っても人殺しは

あり得ませんから。すると、そんな会話を見ていた暴走族の

お姉ちゃん(香里奈)が、突然、“暴走”を始めます。


偶然にも部屋においてあった大きなハサミを持ち出し、

サキちゃんの長い髪の毛を、いい感じの長さのところで

3回ほど切るお姉ちゃん。そして、「ほらっ、こいつの髪を

こんなんしてやったから、これでいいだろ?」的な感じで、

二人の方をルックアップ。


拉致→レイプという極悪非道な犯罪に、

「ショートカットにしてやる」の刑ですよ。


女のコの髪を丸坊主にするなら、まだ理解できますが、

いい感じのところで髪の毛を切っちゃ、イメチェンができて

むしろラッキーじゃねぇか! 確かに毛先はバラバラかも

しれないけれど、苦痛なのは、翌日の朝に美容院に

行くまでの、ほんの数時間じゃね?


だいたい、女の髪は何よりの宝物って、いつの時代だよ!

オデコにカッターでポコチンの絵を描くぐらいの制裁が

必要なんじゃねぇの? 「このコに残る心の傷を、

オマエのオデコに残してやる!」とか言ってさ・・・。


「殺してやる」とまで言っていたのに、髪を短くするという

ショボい反撃で終了した、今回のレイプ騒動。


美嘉ちゃんは、その後、お母さんと一緒に産婦人科に行き、

妊娠していなかったことを確かめ、心の動揺が落ち着くまで

学校には行かず、自宅で療養することに。


そして数日後、美嘉ちゃんが「そろそろ学校に行こうかな」と

決意した朝。こんな微妙な決意まで嗅ぎつけてしまったのか、

ストーカーの金髪は、美嘉ちゃんの家の前に来ていました。


うん、この家には、このストーカーの手によって盗聴器が

仕掛けられているに違いない。マジで究極系だな。


すると、学校に行く前に、「自分が一番好きな場所」という

ショボい土手に美嘉ちゃんを連れて行く金髪男。

土手に連れていった理由は、よく分かりませんけれども、

ショボい土手に寝っ転がりながら、会話をし始める二人。


美嘉:「ヒロって、川みたいな人だよね。」

金髪:「俺、川よりも空になりてぇ!」

美嘉:「なんで?」


「美嘉に何かあったら、すぐにわかるから。」


おい、テメェ、この金髪野郎!

どの口が言っていやがるんだ!


「今日は学校に行こう」っていう決意すら盗聴器で

お見通しのオマエが、空になる必要あるのかよ!

拉致された場所も、拉致した犯人も、マクモニーグル的な

能力で、あっという間に見つけ出してきたじゃねぇかよ!


今さら、何を求める気なんだ!



えー、まだまだツッコミ足りない僕なんですけれども、

この後、まだまだ信じられないコントのようなシーンが

続々と出てくるため、今日だけでは語りきれません!

なので、この続きは、また明日お送りいたします。

ご清聴、ありがとうございました。