目をそらさず追いかけてるか

青く高く 君のレジスタンス

燃やしている瞳の色は

明日に続く 君のレジスタンス

夜の寒さ凍える時も don't get down

don't let down あきらめないで

自分らしく生きることさ don't give up

don't leave out 走り続ける


悲しみに沈む時にも

強く深く君のレジスタンス

抱きしめた心の地図は 明日をさがす

君のレジスタンス

足もとに流れる川に don't get down

don't let down 流されないで

自分らしく生きることさ don't give up

don't leave out 走り続ける


「RESISTANCE」


TMNがTM NETWORK名義の時代、そして彼等の全盛期であった1988年。

新年一発目にリリースされたこの楽曲。

小室哲哉による作曲、アレンジ、小室みつこによる作詞。

このタッグは正に最高だった、と今TMNの過去の楽曲を振り返り、そう感じます。

詐欺容疑で逮捕の報道が流れているが、

なんだかんだ騒がれようが、小室哲哉は音楽に関して卓越した才能を持つ人間であったと思います。

TMNの全盛期、そして末期~解散後のプロデューサー活動。

彼は多くの名曲を生み出し、そして90年代のJ-POP界に一大ムーブメントを巻き起こした仕掛人であった事は、

明らかな事実であります。

小室哲哉が音楽家ではなくなった時、私はアンチTKへと変わりましたが、

それでも小室哲哉の音楽は今でも好きなものが多いです。

彼の華やかな人生、その後の転落人生、それでも執着し続ける彼の姿は

ここ数年見ていられない程酷いものでしたが、

それでも、彼の過去の功績は素晴らしい。

そんなことを思いながら今、解散2年後の1996年にリリースされた、

2枚組シングルベスト「TMN TIME CAPSULE」を聴いています。

今回はそのDisc 1をブログに書きたいと思います。


デビュー曲だが振るわなかった「金曜日のライオン」。

でもここには、原石とも言えるような輝きが感じられるようなものがあり、

当時にはなかったファンタジックさや、シンセ主体のニューミュージック的なものが感じられます。


そして、6枚目のシングルとなる1986年に発表された 「Come on Let's Dance」。


時代さまよう天使たち 夢と翼を引きかえに

さめた欲望 満たすけど 何処にも戻る場所がない


信じるものも見失い チャンス ひとつも探せずに

失意の雨に濡れてゆく 自分もつかめずに今夜も


荒れ果てた路上には餓え渇いた犬たち

自由へと走るのに どうしてぼくたち立ちすくむ


アップテンポのダンスナンバー。

彼らのカッコよさが非常に集約されている楽曲ではないか、

と、そう思います。

今聴いてもこの楽曲、アレンジはカッコいい。

宇都宮隆の今では古くさいと思えるような姿も非常にカッコ良く感じられます。

これらも全て、TMNのリーダーである小室哲哉が出せる味であり、

彼の非凡な才能だから生み出せる技なんだ、と。


そう感じられる楽曲がTMNにはたくさんあり、

1987年に発表された9枚目のシングル「Self Control」。

10枚目のシングルで彼らの代名詞とも呼べるだろう「GET WILD」。


しばられたアダムとイブ 走り抜けたボニー&クライド

大切なあの子の目を これ以上くもらせないで


Self Control 今までも僕は 本当の悲しみ

知らずにいたのさ 君に会うまでは

自由のナイフで とらわれた心を

粉々にするさ バラバラにするさ

見えない明日に迷う時は

ノアの箱舟で二人こぎ出してゆく Self Control


Self Control 教科書は何も 教えてはくれない

明日のことなど 誰もわからない

おもいきり泣いて おもいきり笑って

君をとりもどせ 夢をとりもどせ

最後のエデンに君の笑顔

あきらめかけてた 僕を励ましていた Self Control


「Self Control」


落ち込んだ状態から上を向こうとする姿勢、

社会から自由を求めようとする心、

小室哲哉のキャッチーでアップテンポなメロディーに乗って、

宇都宮隆が勇気づけてくれるように歌う、

そんな感じのする、素敵な一曲。

こんないい曲があるのに、社会の汚い部分に染まってしまった小室哲哉が、

あまりに切なく感じてしまったりもします。


アスファルトタイヤを切りつけながら 暗闇走りぬける

チープなスリルに身をまかせても 明日におびえていたよ

It's your pain or my pain or somebody's pain

誰かのために生きられるなら

It's your dream or my dream or somebody's dream

何もこわくはない


Get wild and tough

ひとりでは解けない愛のパズルを抱いて

この街でやさしさに甘えていたくはない

Get chance and luck

君だけが守れるものがどこかにあるさ

ひとりでも傷付いた夢をとりもどすよ


「Get Wild」


アニメ「シティーハンター」にも使われたこの楽曲。

もはやTMNの代名詞とも言える楽曲であり、

このカッコよさやキャッチーさは、カラオケでよく歌われ飽きた感はあるものの、

それでも時代を超えて愛されるべき楽曲。

この自分が生み出した名曲に小室哲哉が執着し過ぎて、

様々なアーティストにカバーさせたりしたのは、

非常に残念でならないところです。

11月にもglobeでカバーしてリリースされる予定だったようですが、

今回の一件で発売中止になった模様。


TMNが生み出す楽曲にはSFチックなものも多く、

飛び切りのアップテンポの楽曲「Kiss You」や、

機動戦士ガンダム逆襲のシャアの主題歌として使われた、 ミディアムテンポの「Beyond the Time」


We belong to Earth 遥かな宇宙のもと

コバルトに光る地球がある

悲しみはそこから始まって

愛しさがそこに帰るのさ


ああメビウスの輪から抜け出せなくて

いくつもの罪を繰り返す


平和より自由より正しさより 君だけが望む全てだから

離れても変わっても見失っても 輝きを消さないで

You can change your destiny 時の向こう

You can change your future 闇の向こう

You can share the happiness 捜してゆく

許し合えるその日を

*

希望より理想より憧れより 君だけが真実つかんでいた

はかなくて激しくて偽りない まなざしを消さないで

You can change your destiny 時の向こう

You can change your future 闇の向こう

You can share the happiness 捜してゆく

愛し合ったその日を


「Beyond the Time」


SFチックな言い回しなだけでなく、

その中にも歌詞の良さが込められていて、

この良さを最大限に引き出すのは小室哲哉の技ではないか、と。

いろいろなアレンジを取り込んで、楽曲の雰囲気を膨らませて、

一つの作品として作り上げる彼の技は、非常に惜しいものがあるように感じます。


「Seven Days War」もそう。


すべてを壊すのではなく何かを捜したいだけ

すべてに背くのではなく自分で選びたいだけ

Seven days war 闘うよ

僕たちの場所 この手でつかむまで

Seven days war Get place to live

ただ素直に生きるために

*

誰かと争うのではなく自分を見つめたいだけ

誰かを憎むのではなく想いを伝えたいだけ

Seven days war 闘うよ

僕たちの場所 誰にもゆずれない

Seven days war Get place to live

うつむかず生きるために


「Seven Days War」


闘うことは人生の上で重要なことであるのですが、

それは殴り合うとか、罵りあうとかそう言うのではなく、

時代の競争に打ち勝つこと、自分の主張をすること。

そう思います。

自分自身を持ち続けようとする戦い。

ミディアムテンポのこの曲は、非常に心を元気をしてくれます。


TMN得意のアップテンポのナンバー「Come on Everybody」


壊れる壊されてゆく 幼い時代の魔法が

君には分かりかけてる 臆病な自分を

心を熱くふるわす 何かを感じながらも

一人でいる時さえも 叫ぶこともできない

腐りきった欲望は 投げ捨ててもかまわない

足元が震えても 立ち向かうことだけ

忘れずに 忘れずにいろ Get up! Get up! Get up and Go!

*

Come on everybody Shake it everybody

Don't stop dancin' Don't stop the music

Come on everybody Shake it everybody

Don't stop dreamin' Don't stop the passion

きっと今夜ここで会えるさ


小室哲哉作詞作曲の楽曲。

TK全盛期には基本的に彼の作詞はボロクソに言われていたものですが、

この事実を今改めて確認して、「いいの書くじゃん!小室哲哉!」

なんて思ったりしました。

彼の作詞作曲の楽曲で、この楽曲についてはあまりアンチが居ないのでは?

なんて思えてしまうような、そんな改めて聴くと、

彼らの、特に小室哲哉のポップセンスが非常に光る、全盛期の楽曲です。

小室哲哉のアレンジって、活動していくにつれて理解しがたいアレンジが多くなっていくのですが、

やはり、シングル曲というのもあってか、このTMNらしさが凝縮されたようなこの楽曲はやっぱりいい!

と思います。

「Get Wild」に並ぶ名曲でしょう。


今回は、小室哲哉の一件もあり、シングルベスト「TMN TIME CAPSULE」を聴きながらブログに書きました。

Disc2はまた後ほど書きたいと思います。

音楽家としての小室哲哉の輝いていた時代は

まさに1994年の解散までのTMN~trfプロデュースの辺り

ではないでしょうか?

もちろん、渡辺美里の「MY REVOLUTION」も含まれます。

でも、小室哲哉も、「自由」や「革命」って言うのが好きですね。

一見彼が作る楽曲にはそんな言葉があったり、それに加えて非凡な音楽センスを持ちながら、

商業主義に溺れていってしまった彼の姿は非常に残念で仕方ないものがあります。

そんな感じです。

TMN TIME CAPSULE/TMN(96.12.12)


Disc1:

1.金曜日のライオン

2.1974

3.アクシデント

4.Dragon the Festival

5.Your Song

6.Cone on Let's Dance

7.Girl

8.All-Right All-Night

9.Self Control

10.Get Wild

11.kiss You

12.Resistance

13.Beyond the Time

14.Seven Days War

15.Come on Every Body


Disc2:

1.Just One Victory

2.Come on Everybody(with Nile Rodgers)

3.Kiss You(Kiss Japan)

4.Get Wild '89

5.Dive into Your Body

6.The Point of Lover's Night

7.Time to Count Down

8.Rhythm Red Beat Black

9.Rhythm Red Beat Black(Version 2.0)

10.Love Train

11.Wild Heaven

12.一途な恋

13.Nights of the Knife

14.Detour


TIME CAPSULE all the singles/TMN
¥2,691
Amazon.co.jp