歪んだ煙を見つめながら

あてにならない明日を占えば

いつもよりは少しマシなはず

泣き出しそうな空の下でも


I WANNA MAKE IT TONIGHT

終わらない夜に

YOU HAVE NO NEED TO CRY

終わらないメロディーを

*

GLORIA , I NEED YOUR LOVE

お前の熱いHEARTで HOLD ME TIGHT

LONLEY NIGHT もう二度と見せないで

GLORIA ...


定期的に聴きたくなるこの曲、ZIGGYのGLORIA。

ピアノ音も交えた、キャッチーでカッコイイビートロック。

この曲を聴く度に、

「もう5年早く産まれていれば、違った形でJ-ROCKを楽しめたのだろうな」

ってそう感じます。

当時のバンドブームは、会場の盛り上がりを見せる映像を見る度に、

心揺さぶられるものがあって、バンドもギャラリーも、

めいっぱい楽しそうで、すてきな空間だな、って思います。

前回書いた沢田研二もそうですが、この曲の歌詞はやはりどこか古くささはあるもの、

今聴いてもやはり素直にカッコイイって感じられます。

この曲が今も尚当時ハマっていた人に支持されていて、

20世紀後半のJ-POPを代表する曲の一つになっているのがもの凄く納得できます。


そんなZIGGYの名曲「GLORIA」が収録されているアルバム、

1988年のアルバム「HOT LIPS」を今回はブログに書きたいと思います。


ZIGGYを知ったのは実は中学の頃、CMにも使われて大ヒットした「Jealousy」ですが、

それから大分間が開いて、ZIGGYを「いいな」と思ったのはここ一年辺り。

きっかけは、冒頭でも書いた「GLORIA」。

あの明るいキャッチーで爽快なビートを聴かせたロックな曲が、

私の心を掴み、音源が欲しい、と思い、CDを買うまでに至りました。

この頃流行ったロックバンドにありがちな、

ホウが痩けたやせたスタイルと、グラムロックの影響をモロに受けた、

長い、パーマがかかったボサっとした髪の毛。

今やるともちろんダサい訳ですが、

アーティストがやると、当時の時代を感じるとともに、

カッコイイって思えてしまうものです。


詳しくは調べていないので、このアルバムを聴いて感じたことなのですが、

洋楽の影響をモロに受けたロックナンバーが多く、

いつも聴いている音楽とはまた若干違った感じはあるのですが、

それがまた楽しくカッコイイ。

そんな中にも、「GLORIA」のようなJ-POPリスナーにも受け入れられるような楽曲も含まれていて、

私にとって満足して聴ける一枚。


そんな中、「GLORIA」だけでなく、更にZIGGYを「いい!」と思わせたものが、

おそらくこの曲も好きな人多いのではないのかな?

「TOKYO CITY NIGHT」。

カッコイイアルペジオから入るもの凄くキャッチーなメロディーで、

素直に「カッコイイ!」って思わせてくれる楽曲。


TOKYO CITY NIGHT 乱れ咲き誇るバラの

TOKYO CITY NIGHT 色と誘いに満ちた

TOKYO CITY NIGHT 傷つけられる程に

TOKYO CITY NIGHT 今夜も・・・


時間は止まる 立ち止まらぬ人の中

朝も昼もなく そして夜もない

肩で風でも切らなけりゃいられない

うずくまっている暇はない


当時の社会風刺や荒んだ心や情景の美化、そして、「バラ」等の花。

このようなものを歌詞に盛り込むのは結構カッコイイものとされていたのか、

この曲だけでなく、当時のヘビメタやグラムロックには多く見られるが、

それでもやはり、森重樹一のボーカルと、ZIGGYの演奏によって作られたこの曲は、

もの凄くシリアスさを感じ、今聴いてもカッコイイ。

今のJ-POPにはこういうものはないのが余りに寂しい。


「POOR BOY」は、他のグラマラスな曲やヘビーメタルな曲が多い中、

飛び抜けてパンクな感じが漂い、これもまた他とは違った感じで、非常に爽快な楽曲。


TAKE ME FAR AWAY

メッキ張りの街から

人形みたいな人混みの中から

PLEASE DON'T BRING ME DOWN

ヒステリックなRADIO

退屈だらけの ウサギ小屋の中で


曲がパンクであれば、歌詞も社会風刺が込められたパンクな感じ。

当時のこういう歌詞の言い回しは、今聴くとまた新鮮味を感じ、 非常にカッコ良く感じてしまう。


グラマラス、ヘビーメタル、パンク。

そんな激しい要素が揃う中にも、

キャッチーでメロディアスでカッコイイビートロックを聴かせてくれる、

そんなZIGGYのアルバム「HOT LIPS」。

彼らの若々しい勢いも感じられ、非常に聴きごたえのあるアルバムです。

機会があったら是非聴いてみてはいかがでしょうか。


HOT LIPS / ZIGGY (88.05.25)


1.HOT LIPS

2.WHAT DO YOU WANT ?

3.BORN TO BE FREE

4.HIGHWAY DRIVING NIGHT

5.GLORIA

6.PLAYING ON THE ROCKS

7.LAST DANCE はお前に

8.TOKYO CITY NIGHT

9.POOR BOY

10. STARTIN' AGAIN


※「HOT LIPS」が無かったのでベスト盤を掲載します。

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