Don't Look Back そんなPrideはくれてヤル
Don't Look Back 十字架をかかげても 未来は映さない
Don't Look Back ヤスイPrideは捨ててヤル
Don't Look Back 錆びたクサリほどいて 生まれ変わるさ
「PRIDE」
この曲を初めて聴いたのは、このアルバムではなく、
シングル「曇りのち晴れ」のカップリングに入っていたライブバージョン。
初めて聴いて、「かっけージャン!この曲!」と思い、
メイン曲よりも印象に残った曲です。
ライブ収録ってもの凄く好き嫌いが分かれ易いのですが、
でもライブバージョンで好きになる楽曲ってありますよね?
この曲が正にそうでした。
「Don't Look Back」っていう掛け声と、
「十字架をかかげても 未来は映さない」というフレーズ。
これがカッコよくて印象に残り、この「PRIDE」は彼らの中で、
指折りで好きな楽曲です。
今回は「PRIDE]のオリジナルバージョンが収録されている、
SIAM SHADEの「SIAM SHADE III」をブログに書きます。
このアルバムの帯に書かれているキャッチフレーズ。
「このサウンドは、もはや犯罪だ。」
・・・犯罪?う~ん、犯罪・・・。
いや、言いたいことは分かりますが。
ええ、犯罪かどうかは分かりませんが、結構だと思いますよ(笑)
何か突拍子も無いような、このキャッチフレーズは、
何とももの凄く印象的過ぎます。
見つめて僕を見つめて 穴があくほどに 裸のままの僕を見て
さわってここにさわって 狂おしい口びるで 何度も愛を飲みほして
おしえて君をおしえて 全てさらけ出しても 淫らなままの僕がいい
さわってここにさわって 狂おしい口びるで 何度も愛を飲みほして
「Why not?」
出だしから彼ら得意の激しいビートロックが炸裂。
歌詞は、何となくエロイ。
確か、このPVも結構エロかった気がしましたね。
「Why not?」とは「何で~じゃないの?」って意味ですが、
それってもしや、冒頭の
「君はナゼ そのすべてを 魅せないの?」
のワンフレーズ・・・?え??こういうこと?
ちなみにこの曲は、このアルバムリリース後にシングルカットされました。
個人的には結構ノリがよくて、好きな曲です。
いつの日からだろう こんなに君を激しくもとめたのは
Coolなオレ砕かれてく 孤独な夜のサイレンス消してくれ
「LOVESICK~You Don't Know~」
前の曲「Why not?」とはがらりと雰囲気が変わり、
「あれ?さっきのは・・・?」みたいな感じで、
何だかコレが一曲目に似合うような感じにも思えてしまう。
というか、この曲をアルバム一曲目に持ってきても違和感はないんじゃないか?
なんて思ってしまうような印象の楽曲。
彼ら持ち味のビートロックに乗せたポップで聴き易いメロディーと、
上手くハモって交じり合うHIDEKIとKAZUMAのツインボーカル心地のいい楽曲です。
数年後、「SIAM SHADE VII」では全英詩でリメイクされ、
コチラもコチラで非常に良い出来になっています。
時を凍らせてもうこれ以上はなさないで
君の記憶から消えていくのが怖いから
枯れはてた涙さえ君をもとめてる
今時を越えてあの頃まで帰りたい
一秒だけでいいすべてをすて
Won't You Please Hold Me
「Destination Truth」
先ほどの曲「LOVESICK」に続き、コチラも彼らの持ち味を存分に生かした、
ビートロックに乗せたポップでキャッチーなメロディーが冴えて、
そのメロディーに乗せた歌詞はシリアスで、何処か切ない感じがして、
そんなところが非常にいいカンジの楽曲です。
そんな感じで、このアルバムの中で、
彼らの最大の武器である
ギター主体の心地よいビートロック、
メインのHIDEKIとバックのKAZUMAの高音が絶妙に絡み合うツインボーカル、
そして非常に耳に残るようにキャッチーな旋律、
これらが上手く融合して、
時にはもの凄く激しくカッコよく、
時にはポップでとても聴き易く、
繰り広げられ、彼らのセンスが非常に生かされています。
そして、ラストは「Dazed and Alone」「Don't Tell Lies」。
「Dazes and Alone」は今回の楽曲の中でも抜群に良い出来で、
曲のキャッチーさ、ノリの良さ、ツインボーカル、
非常に丁寧に作られている感じがして、
シングル曲としてリリースされてもおかしくないような、
非常に良くできてるな~と思える一曲です。
そしてラストには「Don't Tell Lies」。
全英詩で激しく疾走感溢れる一曲。
ギターやドラムの激しさは勿論、
HIDEKIの時には喉を痛めるんじゃないかってぐらいの、
シャウトに近い歌声も非常にカッコイイ。
この曲は後の「SIAM SHADE VII」で、更にカッコよく、
そしてパンク色も増し、生まれ変わっています。
そんな具合で、これからSIAM SHADEの勢いはまだまだ続くぜ!って位に、
全力疾走で駆け抜けて、このアルバムは幕を閉じます。
非常に彼ららしい終わり方で、こういう感じのラストもいいなって思えます。
と、こんな感じで、「SIAM SHADE III」を今回はブログに書きました。
このアルバム、前回の「SIAM SHADE II」から約1年の期間があるのですが、
その間にリリースされたのが、「SIAM SHADE II」からシングルカットされた「TIME'S」のみで、
「SIAM SHADE III」リリース時には、収録曲にシングル曲が一曲も無く、
しかも全て音源化されていない曲というのが、企画盤でも無いのに、
なかなか無いやり方だな、なんて思ったりしました。
実はコレ、今気付いたのですがね。
この後、「Why not?」がシングルカットされ、
その後、アルバムにはシングルベストまで収録されることの無かった隠れた名曲「RISK」、
そして、「PASSION」と来て、彼らのブレイク曲「1/3の純情な感情」と続くことになります。
「PASSION」と「1/3の純情な感情」が収録された「SIAM SHADE IV・ZERO」も、
結構名曲揃いのアルバムなのですが、コチラはまた今度書くとします。
SIAM SHADE III / SIAM SHADE (96.10.02)
1.Why not?
2.LOVESICK~You Don't Konw~
3.Destination Love
4.CUM WITH ME
5.Sin
6.PRIDE
7.LET IT DOWN
8.Dazed and Alone
9.Don't Tell Lies
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