最期の愛と信じてた 遠ざかる声 空の彼方

Tonight I pray for you 白い部屋で

月の光に照らされて 置き去りのやさしさに触れた

Tonight I pray for you 想いと共に・・・


「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」


ただ、ひたすらノリがよく、カッコイイ。

ベスト盤「REVIEW」にも収録されていますが、

今回はこっちインディーズ盤の方で。


インディーズ盤、特にこの頃のものは、

収録環境の関係か、技術的なのモノか分かりませんが、

メジャーに比べてどうしてもチープに聴こえてしまうのですが、

その分、曲の完成度を高めるアレンジ効果が少ないので、

ライブハウス演奏の様にヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、

それぞれの音が存分に生きていて、

その存分に生きているそれぞれの音が、フレッシュパックのようにCDとして形となり、

メジャーとはまた違った楽しさ、勢いがあり、良さがあります。


そんな風に再認識した「灰とダイヤモンド」を今回はブログに書きます。


アレンジの効果によって完成度が高くなることと引き換えに薄まった、

ライブハウスやスタジオでの音にも似た、ギター、ベース、ドラムの、

それぞれが存分の主張している音がインディーズ盤の醍醐味かなって思います。

ずっと、メジャーのCDを聴いていると、そういうところがどうしても聴覚から抜け落ちてしまって、

久々に聴くと、いいんですよ、凄く。

今回書くGLAYなんて、メジャー盤とインディーズ盤とでは音が全然違うので、

是非聴き比べてみることをお勧めします。

他にも、「バンチドバース/The Yellow Monkey」、「BE ANBICIOUS/JUDY AND MARY」は、

そのギャップがもの凄く新鮮に感じられていいかもしれません。

これはまた機会があったら書きます。


前に「SPEED POP」の時にも書きましたが、

「灰とダイヤモンド」と「SPEED POP」は、

「真夏の扉」「彼女の“Modern・・・”」「RAIN」が共通する曲で、

更にベスト盤「REVIEW」では、

「KISSIN' NOISE」「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」も再録されています。

メジャーにはメジャーの良さがありますが、

やっぱ、インディーズ盤もインディーズ盤にしかない良さがあるのです。

そんなところを感じ取って聴いていただければと思います。


歴史の徒花 誰よりも高く 悲しみを追い越せるまで

吹き抜ける明日の風に手をかざし 夢を見る勇気が欲しい


WOW WOW WOW~OPEN THE NEW GATE

&FORGET THE SAD DAYS


「真夏の扉」


アルバム一発目からくるドラムとギター主調の心地よいビート。

何だかもの凄くバックの楽器音に「潔さ」みたいなものが感じられて、

とてもカッコいいです。

先に出したとおり、アレンジ効果が少ない分、楽器の音が直接的でそれがカッコイイ、

インディーズじゃないとなかなか出来ないだろう仕上がりでしょうね。


WOW バイブル×彼女の過激 WOW モダンな×彼女の刺激

WOW バイブル×彼女の過激 WOW モダンな×彼女の刺激


「彼女の“Modern・・・”」


エフェクターで歪ませたイントロのギター音が非常に主張してて、

他の音がそれを全く殺していないので、

非常にカッコよく聴こえます。

途中で、結構楽曲では他の音に負けて隠れがちな、

縁の下の力持ち的存在のベースの音も、

綺麗に楽曲の中で生きていて、それがまた「おっ!」と思えて、

カナリいいカンジで心地よかったりします。


GOOD-LUCK 錆びれた影が 貴方が・・・ジェラシーさえも傷つけた

最後まで・・・その最後の時までは 2人はとても 許せない I&Love


「KISSIN' NOISE」


先述通り、インディーズ盤特有の楽器の音は勿論のこと、

TERUが高音を振り絞るように出すのが、

メジャー盤以上に分かり易く、それが個人的に非常に大ヒットな、

インディーズ時代の名曲「KISSIN' NOISE」。

勿論非常にカッコイイ曲です。

サビのキャッチーなメロディーが何ともグッド。


夢だけを心に抱きしめて

どしゃぶりの雨の中 汚れたままで彷徨う

Ah 想い出なら綺麗に壊れて・・・


「RAIN」


メジャー盤とは全く性格が違うカンジで、

ピアノ伴奏でTERUがしっとりと歌っています。

YOSHIKIが作詞作曲を手がけていて、

やっぱりGLAYの楽曲の中では一際浮いた存在。

詞を見てもやっぱ、TAKUROのものとは全然違う感じがします。

途中にアコースティックギターも参加して、

アンプラグドな雰囲気がもの凄く素敵な楽曲です。

TERUが世界に入り込んで歌っているラストパートももう最高。

ファンが多ければ、アンチも多いですが、感想を率直に言うと、「スゲェ」。


BURST できたら あなたの為に あっちの世界で3・2・1 GO MAD

BURST できたら 素敵な夜に スピードとスリルを叩き売り Baby Run

Let me Burst...


「BURST」


GLAYのライブの締めで演奏されていたという、

「REVIEW」などのベスト盤には収録されていませんが、

コレもインディーズ盤の名曲でしょう。

ビジュアル系風のダークな雰囲気のメロディーながらも、

歌詞はカナリパンキッシュで、TERUの歌い方もそんな感じ。

こちらも若干異色な感じの楽曲で、

でもこれはこれで、良さがあって、カナリカッコイイ。


そんなカンジで、GLAYのインディーズ盤「灰とダイヤモンド」をブログに書きました。

時にはこういうインディーズ時代の楽曲を聴いて、

それぞれの生きている楽器の音、その新鮮さを感じるのも良いな~なんて思います。

このアルバムだけでなく、他のインディーズ作品に触れてみるのも面白いかもしれませんね。


灰とダイヤモンド / GLAY (94.05.25)

1.真夏の扉(GLAY VERSION)

2.彼女の“Modern・・・”

3.KISSIN' NOISE

4.ひどくありふれたホワイトノイズをくれ

5.RAIN(GLAY VERSION)

6.LADY CLOSE

7.TWO BELL SILENCE

8.千ノナイフガ胸ヲ刺ス

9.BURST

10.if~灰とダイヤモンド~


※廃盤で、中古しか無いようです。