時が流れいずれ僕がただの灰になっても
嘆かないでFather
今僕は奇跡のかけらの指輪を探してる
愛してるよFather
I feel alright
呑み込まれそうな大きな大地に
耳をあてたまま目を閉じる
僕には聞こえてる全てが生きてる
息吹を聞きながら生きている
どこの空も夕日はキレイさ星空もキレイさ
本当だよFather
もしも僕がただの灰になっても
嘆かないでFather
愛してるよFather
I feel alright
THE YELLOW MONKEYの「Father」と言う曲です。
この曲は、私がイエローモンキーの中でダントツで1番で好きな曲です。
俺はここで頑張ってる。
夢を叶えるために頑張ってる。
元気にやってるから心配しないでくれ。
もし、俺が灰になっても、嘆かないでおくれよ。
そんな、心晴れ晴れする、小説のエンディングのような、
歌詞の中身が大好きで、曲もその歌詞の意味を引き立たせていて、
聴いてると、胸にジ~ンと来て泣きそうになるのです。
でも、この歌詞は後々知ったのですが、実際の吉井和哉の心情だそうでして、
この歌が生まれたのはロンドン。
Fatherは、吉井和哉が幼少の頃に逝去された彼の父親。
「Father」は彼の父親に向けての歌、と言う訳なのですね。
「異国の大空の下でRock'n Roll I Love You」
も、こういった経緯らしくて、何ともキレイで素敵な曲です。
そんな、「Father」が収録されている、「FOUR SEASONS」を今回はブログに書きます。
イエローモンキーの曲と会ったのはこのアルバムにも収録されている「追憶のマーメイド」。
当時私は中学3年生の夏。
耳に残る独特なイエローモンキーの曲作りが耳から離れなくて、
自転車を漕いで、このシングルを探し回った記憶があります。
結局見つからなくて、この「FOUR SEASONS」を購入しました。
「追憶のマーメイド」
夕闇せまり最後の夜が明けたら
泳いでく静寂の海に
まぶしい笑顔にこの胸を焦がして
溺れてくどこまでも強く抱いたまま
海より深くて苦しいこの恋よ
二人は記憶に永遠のカギをかけ
さよなら真夏に燃えて終わる恋よ
追憶のマーメイド Forever
この曲を知った当時、確かに凄く好きだったのですが、
歌詞の意味が分からなかったのですが、
今読み返してみると・・・ひと夏の恋??もしかして??
さすが、そんな歌詞の上手さもTHE YELLOW MONKEYの凄腕なところ。
あと、シングル曲では、
THE YELLOW MONKEYのブレイクの足がかりとなった、
「太陽が燃えている」が収録されています。
太陽が燃えている ギラギラと燃えている
二人が愛し合うために 他に何もいらないだろう
ハッピーなこと、悲しいこと、全てをひっくるめて、人生を謳歌するような曲。
PVで、楽しげに箱庭の中で演奏し、歌うメンバーが余りに印象的。
聴くたびに、そのシーンが頭に浮かび、心が躍ります。
THE YELLO MONKEYのこのアルバム、
購入した中学三年だった当時は、この良さが全く分からなくて、
購入したまま、好きな曲だけを聴いていたけど、
数年後、聴き返してみて「すげぇアルバムじゃん!」
と感じました。
アルバムの陰と陽、苦と楽、悲しみと喜び、
こんな要素が調和されていて、統一感あって、
通して聴いていて、非常に心地いいアルバムです。
それとともに、吉井和哉の歌詞の独特なセンスがあちらこちらで感じられ、
正にそんな部分にも、「いいな~」って思えます。
しかし、吉井和哉が得意とする「エロティックさ」が今回は少なく、
どちらかというと、万人受けに近いアルバムかなって思います。
「FOUR SEASONS」
だけど勇気が足りない 力が足りない 時間が足りない
お金が足りない 空気が足りない 命が足りない
だからまず僕は壊す 全部足りないから
まず僕は壊す 全部欲しいから
不完全燃焼でくすぶっている少年のような心情。
まだまだ何もかもが足りない、と感じる吉井和哉の心情でしょうか?
他にも、イエローモンキーの得意とする、グラムロックに影響受けたサウンド、
このアルバムでは「I Love You Baby」は、さらっと聴いててかなりカッコイイ。
その他方で、バラードもカナリいい味を出しています。
「ピリオドの雨」
愛の消えたベッドで二人一つ影になり
もう二度ともう二度と僕は帰らないだろう
スパンコールみたいに君と僕のからだに
ピリオドの雨が降る
こんな恋愛の終わりを予感させるような、
悲しげな歌や、
「月の歌」
白く光る 言葉もなく
まるで僕を哀れむように
はるか彼方 僕の願いは
どうせ届くはずもないだろう
そんな事 思っては 月の歌唄う
もの静かなワルツ調の悲しげな曲に、
吉井和哉の歌声が絡まって、凄く雰囲気の出ている歌。
バラードは有名曲「JAM」もそうだが、それだけではなく、
吉井和哉の心の中の切なさを十二分に表現した曲もかなり絶品。
THE YELLOW MONKEYの実力の凄さがこのアルバムには散りばめられています。
そんな「FOUR SEASONS」は紛れも無く、私の中で最高級に大好きなアルバムです。
FOUR SEASONS / THE YELLOW MONKEY (95.11.01)
1.Four Seasons
2.Overtrue~太陽が燃えている
3.I Love You Baby
4.Tactics
5.ピリオドの雨
6.Love Sauce
7.Sweet & Sweet
8.月の歌
9.追憶のマーメイド[Album Version]
10.Father
11.空の青と本当の気持ち
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