はにかんだHI・ZA・SHI キミの素肌にMOTION かけ始めたね
滑らかなU・NA・JI シャツの中のスパイシー 感じさせるよ
遠すぎるHA・YA・RI 街の流れ気にしない その笑顔がいい
HEY , NAKED DESIRE 冷めた言葉なら言い出さないで
SHOT!1000(hPa)のKISSが 夜の太陽打ち堕とす
HEY , NAKED DESIRE 見つめ合うだけじゃ感じたりない
SHINE,素顔のまま 輝きをその肌に灼きつけよう
本気な程KI・MO・CHI 奥手になりがちだね 調子狂うよ
鮮やかな軌跡 ドリブルを決めて 君にDUNK SHOT!
accessの「NAKED DESIRE」です。
この歌詞は何とも凄すぎる。
何がって、読めば分かるでしょう、この歌詞のセンスが。
「HI・ZA・SHI」、「U・NA・JI」、「HA・YA・RI」、「KI・MO・CHI」。
そして、
「1000(hPa)のKISS」、「君にDUNK SHOT!」。
非常にダサすぎる。そして、恥ずかしすぎる。
時々、この歌カラオケで歌うのですが、その時そんな気持ちは最高潮。
でも、このダサさと恥ずかしさが、かえって最高なんです。
こんな歌詞、書こうとしても書けないもの。
この作詞をした時、どんなテンションだったのだろうか、なんて思ってしまいます。
今回は、そんなaccessのシングルベスト盤「AXS SINGLE TRACKS」です。
彼らに出会ったのは、accessも後半に差し掛かった頃のシングル「SWEET SILENCE」。
JUST SWEET SILENCE 答えて どうして僕らはここにいるの
終わりのない想いが 危険な迷路を彷徨う
”心ならいらない” 強がる自分が追い込まれる
激しい雨に崩れてゆくならそれでもかまわない
今だけは側にいて 囁きはただ SLOW DOWN
1994年5月、当時中学2年生。
カッコイイ、そして耳に残り易いキャッチーなデジタル・ポップ、
貴水博之(以下「ヒロ」)の人間離れした何処か機械っぽい声色、
これがカナリ印象的で結構好きになったのを今でも覚えています。
小室哲哉より更にデジタルで、跳ねるようなビート、とても新鮮でした。
でも、その年の1995年。
彼らはAXSは解散してしまいました。
その時、NHKでPOP JAMを見てたのですが、そこでの解散発表。
泣き崩れるファンたち。
13年経った今でも、そのシーンを覚えています。
で、使い捨てのJ-POPのように聴かない日々が数年続いたのですが、
大学時代、久々にふと聴いて、「あ、やっぱいいな」と思って中古で購入したのがこのCD。
シングルベストの「AXS SINGLE TRACKS」です。
AXSのシングル曲は、カッコよくて、且つキャッチーな曲ばかりで、
いつ聴いてもスルット入って、口ずさんでしまいます。
浅倉大介のTMNのバックキーボード時代で磨きのかかったデジタル・ビート・ポップの才能が、
最高に引き出されている作品ばかりで、
個人的にはT.M.Revolutionより断然AXSの方が好きなのです。
AXSの解散後、ヒロのソロ聴いたのですが、「う~ん」って感じで、
やはり、ヒロがいて、浅倉大介がいて、それによるAXSがあって、
最高の音楽が出来るんだな~って感じます。
冒頭で「NAKED DESIRE」ダサくていい!って言ったのですが、
何気にAXS、歌詞も中身云々を別として、かっこいいんですよ。
曲ももちろん、カッコイイですし。
それが特に感じられるのが、「NAKED DESIRE」の次のシングル、
「MOONSHINE DANCE」辺りから。
MOONSHINE DANCE 溶けるENERGY 闇の中受け止める
MOONSHINE DANCE 夜空にDESTINY 銀の矢で貫いて
MOONLIGHT PRAY このETERNITY まちがいと言わせない
肌に戯れる光と影 追いかけThrough The Night
そして、「ホモ三部作」の
「DRASTIC MERMAID」「SCANDALOUS BLUE」「TEAR'S LIBERATION」。
2人が恋人のように抱き合ってるPVは見ててかなり衝撃的でした。
ま、当然の如く、ファンの女の子たちはこれに「キャー!キャー!」ですよ(笑)
でも、そんな演出だけでなく、この3曲は、本当に浅倉大介のセンスが最高に光るんです。
Open My Heart 幾つかの夢の場面(カケラ)
想いは途切れても このまま立ち止まらない
Open My Wings 傷ついた夢を抱いて
もう一度歩き出せる 現在(イマ)を信じて
僕らだけが見つめた 永遠を超えてゆく
(TEAR'S LIBERATION)
AXSを知らないT.M.Rファン、新しい世代のデジポップ好きには是非聴いて欲しい一枚。
浅倉大介のデジタル・ビート・ポップのセンスが見事一枚に凝縮された、
何年経ってもふと聴きたくなる1枚だと思います。
もちろん、このアルバムはシングルベストなので、これだけでAXSを語れるわけではありませんが、
このCD「AXS SINGLE TRACKS」と、
浅倉大介 pred. AXSの「COSMIC RUNAWAY」の収録されている「D-Trick」、
この2枚があれば、導入としては「AXSってすげぇな」って思えてくると思います。
あ、ちなみに、「AXS」と言う表記は、3rdシングルの「NAKED DESIRE」からです。
AXS SINGLE TRACKS / access (95.10.01)
1.VIRGIN EMOTION
2.JUWELRY ANGEL
3.NAKED DESIRE
4.EVERY TIME YOU
5.MOONSHINE DANCE
6.TRY AGAIN
7.夢を見たいから
8.US
9.MISTY HEARTBREAK
10.SWEET SILENCE
11.DRASTIC MERMAID
12.SCANDALOUS BLUE
13.TEAR'S LIBERATION
- AXS SINGLE TRACKS/access
- ¥1,950
- Amazon.co.jp