あなたに描く夢を見ていたい

あなたに描く夢に生きつづける 今


切なすぎる切なすぎる思い伝えたら

愛しすぎた愛しすぎた僕が分かるはず

眩しすぎる眩しすぎる 時に

あなたに伝えたい


LUNA SEAの1stシングル「BELIEVE」です。

ヴィジュアル系王道のギターとドラム主調のバンド感溢れるキャッチーなメロディ、

間奏ではSUGIZOのバイオリンも入ってきて、

なんっつーか、カッコイイ。

うん、余りに簡略かつストレートで分かり易い表現(笑)

この曲が収録されているLUNA SEAの2ndアルバム「EDEN」です。


LUNA SEAと言ったら、私の青春の数多くあるページのうちの1ページ。

中学~高校時代にバンドや楽器をいじった同年齢の人間には登竜門的なバンドで、

必ずと言っていいほど彼らの楽曲をカバーしてた気がします。

それだけ、周りでは当時支持されていて、中学の卒業文集にはLUNA SEAがいっぱい載っていました。


彼ら、XのYOSHIKIのレーベルEXTACYの出身なのですが、

スタイルを見ると、何だか一線を引いてる感じがします。

EXTACYというと、個人的にXの他にも東京ヤンキースなど、

ヘビメタが想像されてしまうからかもしれませんが。

尚、GLAYも「何かEXTACYと違うよな~」なんて思ってしまいます。これが。


で、当時、「カッコイイ!」って思って、今でも「カッコイイ!」って思えるのが、

この「EDEN」を含む、インディーズアルバム「LUNA SEA」~メジャー3rdアルバム「MOTHER」までの期間。

今回はこの「EDEN」について書こうと思います。


この頃のボーカルRYUICHIの声質は、

初期の荒削りな感じから、ソロ以降の「ねちゃ~」っとした甘いボイスの中間辺りで、

どっちの色も見えるのですが、この頃の声が個人的には一番好きですね。

「カッコイイ!」っていう感じの歌を、「カッコイイ」ままに歌えて、

バラードもキレイに歌える、この声が一番好きな時期。

また、この頃のメンバーは全員「黒服」を身にまとい、

キレイに化粧をする、という当時のビジュアル系お決まりのスタイル。


この「EDEN」は、ライナーノーツによると、「アルバムのために曲を書き下ろした曲が多い」、

との事で、これまでの「LUNA SEA」「IMAGE」に比べては、アルバムとしてのまとまりが多いと感じられます。

この頃のLUNA SEAは、身近な恋愛よりも、幻想的で耽美な曲が多くて、

天使、とか神、愛、死、罪、貴方、そんなワードが散りばめられていて、

今となっては時代遅れ甚だしいが、当時の彼らの世界観を見事に作り上げた一枚だと思います。



「JESUS」


解き放たれる瞬間を 心の何処か願っている

解き放たれる瞬間に 何を思うの 夢の途中で


RYUICHIの「Jesus , Don't you love me ?」

と言う囁きから始まるこの曲。

跳ねる様なビート感、キャッチーな曲調、開放的なサビといい、まさにLUNA SEAと言える曲で、

最近あったライブ「One Night Dejavu」でも歌われました。

このライブはDVDで見たのですが、思わず懐かしさに泣きそうになった1曲です。


「Rejuvenescence」


涙の色は悲しみ色 それとも幸せな色

答えはあなたの微笑み 思い出


タイトルの意味は「再生」。

歌詞の内容をみると、このタイトルがどうなのか、イマイチよく分からない。

先の2曲とは一転、物悲しい感じ旋律で、でも、耳に残る好きな一曲。


「IN MY DREAM (WITH SHIVER)」


汚れた天使の羽 飛ぶことさえ許されず

疲れ果て見た夢に 明日はなかった


この、ゴシックかつ耽美な歌詞、正に当時のLUNA SEAの王道!!

悪夢やら、月の光やら、女神やら歌詞に出てきて、

きっと、当時のLUNA SEAファンにはこの曲の歌詞が好きな人はカナリ多かったのでは?

なんて思ってしまう一曲。あ、俺もこの曲は好きですよ。

そんなLUNA SEA2ndシングル。


「STEAL」


恋するためなら 痛みも覚悟で 善悪を知る実を 狂ったエデンの中で

恋する痛みは 堕ちて分かるもの あなたの気持ちなど 言い訳などできなくて・・・


個人的にこのアルバムで一番好きな曲。

この妙に跳ねる感じの明るい曲とは裏腹に、ゴシック、耽美を含む退廃的な歌詞。

妙に明るいリズムの曲は、LUNA SEA後期にはよくあったが(例えば「SHINE」とか)

これはまた全然違った感じで、新鮮で好きな曲。


「STAY」


この想い Just for you 今も変わらない

鮮やかに Just for me 決して変わっていない

この想い Just for you 汚れなき夢に

鮮やかに wait for the end 静かに瞳を閉じて


「EDEN」の最後を飾る跳ねるような「STEAL」とはまた違った明るい、

ラストを飾るのに相応しい曲。

次に繋がるような、光が見えたような、そんなイメージの明るい曲。

「IMAGE」の時も最後を飾るのは、跳ねるような明るい名曲「WISH」。

流石に「WISH」には敵わないが、この曲の作りも最後って感じがして清清しさを感じる。

「LUNA SEAって、こういう終わり方、好きだな~」なんて思ったりする。

いきなり曲が止まり、ガラスが割れる音が入るのは、何ともカッコイイ。


そんな感じで、個人的にLUNA SEAの中で最も好きなアルバム「EDEN」を紹介してみました。


EDEN / LUNA SEA (93.04.21)


1.JESUS

2.BELIEVE

3.Rejuvenesence

4.RECALL

5.ANUBIS

6.LASTLY

7.IN MY DREAM (WITH SHIVER)

8.STEAL

9.LAMENTABLE

10.Providence

11.STAY


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