タイトルは、黒夢のラストアルバム「CORKSCREW」に収録されている、
「COWBOY」の一部。
この歌詞が個人的にすごく好きで、
当時のアルバムリリース毎にどんどん変貌していく清春のスタイルに、
この言葉はもの凄くピッタリだし、その頃の心情の一部じゃないかって思う。
個人的にも、明るい意味でこのフレーズが大好きです。
例の如く、エラソウに主観的に書いていきますが。
アルバムの最初から最後まで激しく、攻撃的な楽曲が続き、
そんな中でも清春にしか出来ない直接的で過激なメッセージ性の強い表現が含まれていて、
「Drug Treatment」と共に正に、
個人的に黒夢の最高傑作って思います。
「『元を含めた』ビジュアル系嫌い」「日本のバンド嫌い」
にも、このアルバムは絶賛していることが、
このアルバムの良さを物語っているんじゃないかって思います。
「MASTURBATING SMILE」「FASTER BEAT」
「SPOON & CAFFEINE」「後遺症-aftereffect-」「CANDY」
と、激しく、そしてもの凄く速い最初の5曲、もうこの時点でかなり圧倒。
その後もテンポや曲調は変わっても激しさは失わず、
「LAST PLEASURE」まで14曲、44分35秒をずっと全力疾走し続ける。
このアルバムの空気が何とも言えず、最高。
このアルバムと言ったら、永遠の名曲「少年」。
「扉の向こうでは 銃口が向けられた」
という歌詞が加えられ、
今でもライブで定期的に歌われています。
アルバム収録バージョンはシングルバージョンよりもさらに激しく、
イントロのアコギの部分ももの凄く印象的。
個人的にアルバムバージョンの方が好き。
そう、微かにDoorが開いた 僕はそこから抜け出すだろう
この狭い地下室では何か狂っている 狂っている
わずかな祈りを繰り返し 少年は信じてる
誰の声より誰の夢より 逆らう事 逆らう事
逆らう事 逆らう事 BOY!
10年経った今でもこの曲は好きです。
同様にラストシングルとなった「MARIA」もアルバムバージョンでは、
さらに激しくなっていて、
あのウルサイ位のドラムの音がそれを引き立たせて、
それがもの凄く心地よくて、このバージョンの方が個人的には好きです。
「後遺症-aftereffect-」
超高速で流行作るPROGRAMMERがしゃべった
誰だって金を使えば使う程有名になると
ゆがんだ常識だね すでに知ったよ
当時の音楽業界を見事に風刺したこの歌詞といい。
息が詰まるほどのドラムの音と、曲の速さが絡み合って、
何ともいえず、凄まじい。
「HELLO , CP ISOLATION」
サックスを使ったスカ調の曲は今までの黒夢の楽曲に無く、
当初はこの曲にもの凄い新鮮さを感じた記憶があります。
初と言ってもかなりうまい具合で出来ていて、
今でも、この楽曲は曲の作りも含めて大好きです。
清春のホーンを加えたスカ調の曲は、
後にも先にもこの曲1曲だったと思います。
「LAST PLEASURE」
前作同様、ハイスピードでラストを締める。
途中のベースソロも何とも言えず、すばらしい。
シャウトの音割れも、アルバムの勢いある流れに合ってて、
いいな~なんて思ってしまいます。
曲もそうだが、このアルバム、歌詞カードもカッコイイ!!
赤と黒を貴重とした、アングラチックなデザイン。
海外盤のようなイラスト。
最初から最後まで激しいデザインでカッコイイのです。
あと、Executive Producerに「森清治」の名前が!
清春が本名で記載されています。
気づいている人は果たしてどれだけいますかね???
最初から、当時の勢い同様に暴れまくって、
でも、そんな中でも歌詞のメッセージ性があちらこちらに含まれていて、
最後まで、ぶっ壊すような勢いで終了する、このアルバム。
多分、一生聴き続けるアルバムの一枚だと思います。
CORKSCREW / 黒夢 (98.05.27)
1.MUATURBATING SMILE
2.FASTER BEAT
3.SPOON & CAFFEINE
4.後遺症-aftereffect-
5.CANDY
6.少年-screw mix-
7.TELL
8.ROCK'N'ROLL
9.HELLO , CP ISOLATION
10.YA-YA-YA !
11.COWBOY
12.MARIA-screw mix-
13.KNEES TO BREAK
14.LAST PLEASURE
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