J-POPシーンにおいて、
「失恋の未練たらたらソング」を書かせたら、
つんくの右に出るアーティストいないと思う。
熱く燃え上がった後の失恋に未練を感じる男心を、
見事に捉えて描写していると思う。

私の中で、「シャ乱Q、2大未練たらたらソング」と言うのがあって、
一つは「涙の影」。これはまた次の機会に。
そして、もう一つが、今回のアルバム「劣等感」に収録されている、
「シングルベッド」。
頭から尻尾まで失恋の悲しみやら、恋愛してた頃の美しい思い出やら、
そして、
「あの頃に戻れるなら お前を離さない」
と、失恋した直後の周りが見えない位に、救い様のないくらいに、
どん底に堕ちた心情を映し出してて、もう何とも言えない。
あれから14年経った今聴いても、カナリ痛すぎる。

このアルバム「劣等感」、購入した当時は中学2年の頃で、
その頃はもちろん気付かなかったんだけど、
曲の並べ方が、凄い、というか、いや、救い様がない。

失恋→惚れる→失恋→恋愛→失恋→惚れる→恋愛→明るく失恋→どん底
っていう流れで、恋愛の後に必ず失恋が来る流れになっているのよ。
何と言うか、救い様がない。今回3回目。
で、最後は友情、という締め方で終了、と。
非常に男心の流れですね、これは。最後にはやっぱり「友情」なんですよ。
Hey! Hey! 相棒 って感じで。
それでこそ、シャ乱Qです。
こんなこと言っては何ですが、シャ乱Qが恋愛の歌を歌っても面白くない!!
失恋の歌を歌ってこそ輝けるんだ!!
このアルバムも半分が失恋の曲だし。

「恋なんてするだけ無駄なんて」
留守番電話にポツリとサヨナラ君の声が
今頃一番大切なものに気付くなんて・・・
雨の中君の家の扉叩くけど
泣き声のまま「いないヨ」と叫ぶ

「はしゃぎ過ぎた夏」
はしゃぎ過ぎた夏 好きだったあのレコード
さっき割ったのに パズルみたく並べて

どちらもアップテンポの歌なのですが、
そんな中でも、痛いくらいの失恋の心情を映し出してて、
そこがシャ乱Qの良さなんだな、と思う。

「相棒~For all of my Brother」は、全部をとおして聴くと、
非常に引き立つのよ。
結局は友情なんだよな~って。
「相棒 
男は結局また独りで勝負する日がくるはずだけど
あの日立てた計画世界すら傾くほどの 
夢を掴むのさいつか 俺の相棒」

結局男にとって大事なのは、
「恋愛」よりも「友情」であり、「夢」なんだ!と。
熱すぎるゼ!!つんくさんよぉ!!!説得力あるぜ!!

劣等感 / シャ乱Q (94.11.02)
1.プライド
2.女友達
3.恋をするだけ無駄なんて
4.「ずっと愛してる」
5.シングルベッド
6.自惚れて Fall in Love
7.きっと
8.同棲
9.はしゃぎ過ぎた夏
10.相棒~For all of my Brothers

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