【巻頭コラム】しがく新聞6月号 | キャリアコンサルティングの広報室

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「期待を外す 期待に応える 期待を超える

 

時々、期待が外れたと思うことがあると思います。商品を買ったとき、レストランで食事をしたとき、映画を観たとき。
人は様々なことに期待をして、そうじゃなかったときには残念な気持ちになります。今回は、物事に対して「期待をする」ことと、自分自身が「期待をされる」ことの観点から、「期待」について考えてみたいと思います。

 

 

月200名ほどの若者の自己紹介を見ています。そこで良いなと思った方と、その後話す機会もあります。厳しい言い方をすると、期待値が高かったわりに、正直、それ程でもなかったなという人もいます。就活の現場では、企業は学生の自己紹介やPRを見て、期待をして採用します。学生は精一杯背伸びをして、着飾ったPRをして、少しでも良い自分を演じる傾向にあります。人によっては、入社後に「あれ、こんな人だっけ」と採用側をがっかりさせる人もいるのが現実です。このコラムを読んだ学生はぜひ、採用側の期待に応えましょう。就活時の勢い、モチベーションを維持して入社してほしいと思います。


 キャリアコンサルティングで学んだ学生は、1、2年目から昇進・昇格する方が最近では珍しくありません。彼らは、内定をもらってからも弊社に通い続けて実力を高めています。面接時にしがく式の橙帯だった学生が、入社時には緑帯に成長している。スピーチ能力、読書力など、大学4年生のうちに総合的なリーダーシップ能力を高めて入社しているので、内定時の期待を「超えて」入社するのだそうです。


 社会人の考え方としては、給料をもらっている以上、上長の期待に応えても報酬は横ばい、期待を超えて初めて立場や給料が上がるでしょう。昇進・昇給がない方はどれだけ頑張ったとしても、この第一ボタンを掛け違えているのです。評価するのは上長であり「頑張っているけど評価されない」という愚痴は筋違いなのです。


 関西事業所には「平岡偏差値」という言葉があるようです。上長である平岡所長のイメージと違うことを頑張っても評価はされず、求められた役割を果たせば評価されます。シンプルで面白い考え方です。社会では上長の期待を超える仕事をするから、昇進・昇給があるのです。

の中には、ご機嫌で生きている人がいます。私もその一人だと自任しており、よく秘訣を聞かれます。あらゆるものに対して「期待はするものではなく、かけるものだ」と答えています。期待外れでがっかりするということは、期待をし過ぎるからです。社員やメンバーに対して期待はかけますが、期待をし過ぎることはありません。すると、彼らに対してがっかりすることはなく、加点方式で見ることができます。この社員はここが伸びた、成長した、と思えるので、社員に対しておおかたポジティブに接することができます。お店やサービスなどの日常生活でも、ご機嫌に生きるには期待をし過ぎないことが第一です。


 本コラムも10年以上連載する中で「勉強になった、良かったよ」とお褒めの言葉を各方面からいただき励みになります。その度に、その期待に応え、できれば超えていきたいと思って、毎月必死でテーマを練ります。でなければ読者は離れてしまいます。


 仕事というのは、期待に応えよう・超えようというプレッシャーを楽しめるかどうかです。どんどん高まる周りの期待を、さらに超えられるかどうかが、新たなチャンスにつながっていくのです。
 さて、このコラムは皆様の期待に応えられたのでしょうか(考)。