多くの方は私が航空会社の出身と知ると
「JALですか?ANAですか?」
と尋ねられます。
確かにアメリカの航空会社と言っても、何だかぴんと来ないですよね?
しかしながら私が外資系に入社したのは、今思うと必然だった様に感じます。
当時、日系の航空会社には年齢制限があり、
一度新卒での受験でご縁がなければ、諦めるか進路変更するより
道はなし!しかし、そこで私はそのどちらでもない外資系への
転向をはかったのです。
私は幼少期より何故か日本人である事に違和感を覚えていました。
中学時代、洋楽に夢中になり、そこからいろんな外国人アーティストの曲や
ライブに足を運ぶ中で、多くの外国人の友人が出来ました。
多国籍の友人と関わる中で、英語という一つのツールを通してみんなが繋がれる事
また、それぞれの異なるバックグラウンドを尊重しながら自由に自己表現する姿
に、本来の自分を重ね、皆と同じリクルートスーツを着て、
決まりきった回答をする日本の就職には適さない自分を感じていました。
その点、日系と外資では同じCAでも求められている事が違い
語学力や海外経験はもちろん、チームワークや協調性に重きをおく日系に対して
外資では自立心や大人としてのmatureさが必要でした
一方、機内でただ一人の日本人として(路線によっては2人乗務もありますが)
日本人としてのきめ細やかさや美しい日本語を話させるといった事も求められ
それは同時に私の目指すところでもありました
外資系では日本人のCAはその国と日本を結ぶ架け橋の様な存在である事、又
通訳業務も重要な仕事になります
そんな中アメリカ人と日本人のお客様にどんな違いをつけてサービスをするかと
いう事も実際の面接試験ではよく聞かれます
一言で言うなら、日系が「お客様第一主義」である事に対し
外資は「ルール第一主義」
あくまでお客様とCREWは対等という関係です そのあたりが日本人の
お客様には理解して頂きづらい点でもある様で、互いの文化的背景を理解
しながらその場に応じた対応を行うという事は非常に難しい事でもありました
さて、私は専門学校の講師時代も含めると、約15年ほど
未来のCAやGSを育成するお仕事をさせて頂いているわけですが
「エアラインスクールでは一体どんな事を教えているのか?」という事も
よく皆さんから頂く質問です
確かに考えてみればCAは語学力や身長を除けば、これといった
国家資格が必要なわけでもなく、こうでなくてはならない!というものは
ありません しかしながら、マニュアルや情報が溢れているこの時代、多くの
生徒さん達は「正解」を求めます
「どう答えたらうけがいいのか?」「どういう人材が求められているのか」等
しかし私はそれには一切答えません
だからこそ、生徒さんとの「対話」の時間を多く設け
その中から「教える」のでは
なく「引き出す」「導く」事をモットーとしています
実際航空会社の高倍率を勝ち取る事は大変、かつ難しい事です
しかしそこにテクニックがあるわけではなく
「選ばれる」為には「また逢いたい人」になれる様自分を磨く事だと
考えます
その為に大切なのは「引き出し」と「ギャップ」
溢れる好奇心で人としての幅と、意外性を磨く事は、多くの方の中から
選ばれる一つの大きな要素と考えるからです
スクールに入学してくださる生徒さんに私はいつも
「何故私の学校を選んで下さったか?」をお聞きしています
ある時生徒さんがこんな事を言って下さいました
「CAになる為の勉強だけではなく、心の育成もしてくれそうだから」
心の育成・・・それこそが正に私が目指しているものです
一人一人の感性、豊な心を磨いて本当の意味で選ばれる人になって頂く為に
何より私自身が自分を常に磨かなくてはならない
又そうあるべき環境に身をおける事に心から感謝しています