「プライドが傷ついた・・・なんて人前で簡単に言える様なプライドなら
 要りません!!」

今から10年程前でしょうか?ある雑誌のインタビュー記事で神田さやかさんが
おっしゃっていた言葉です 
当時の彼女はまだ10代 
10代の少女が口にするには、あまりに鮮烈なこの言葉
釘付けとなった私は、それ以降ずっと彼女に注目してきました

「プライド」・・・これは時に本当に厄介なものです
プライドを持つ事はとても大切、と同時に捨てる事も又大切
正に両方の自分を、時と場合によって臨機応変に・・・!
それくらいの柔軟性が社会人になると、
必要となってくるでしょう
これまで担当させていただいた生徒さんを見ていると
正にこの「使い分け」が出来る方こそが、最終的に夢への切符を
手にされている様にも思います

エラソーに言う私も、新卒の就職活動では、ちっぽけなプライドに
縛られていた一人です 
いやその代表格だったと言えるかな?(笑)

当時はJAL・ANA・JASの3社しかなく
JALは経営悪化の為、新卒の募集を行わなかった時代です
実質、受験可能な航空会社は2社で
又年齢制限も23歳まで・・・
ご縁がなければ、一般企業に次の居場所を探すしかありません

エアラインスクールにも通い、大学のクラスメイトが楽しそうに
遊ぶ中、早くから「就職」を意識して準備をして来た・・・
そんな自負が自分の中にあったからこそ、
私のこのちっぽけなプライドがことごとく傷つけられた・・・
そう感じるある出来事がありました

それは敗者復活の意味をかけて挑んだとある商社の試験
「ここで落ちるわけには行かない!!」
と書類・筆記・面接と正に全身全霊をかけて
臨みました
生徒さん達にもいつも言うことですが、
エアライン業界受験のための勉強・準備をしていたら
一般企業の試験では絶対に焦る必要はない!
つまり、それだけの事をして来たのだから・・・!!!
私の根底にも、そんな自分への信頼がありました
しかし結果は不合格・・・
1名の枠に200名近くの応募があったので
確率として(不合格は)珍しくはないのかも知れません
しかし当時の私はあつかましくも、その1名に必ず自分が選ばれると
確信していたのです
しかし本当の意味での屈辱感を味わったのはその後でした
ある日人事の方から信じられない内容の電話を頂きました
それとは・・・

「本当は満場一致で伊藤さんに内定が決まっていた
 しかし、取引先の娘さんを採用する事が始めから決まっていた
 このままでは伊藤さんに申し訳ないので、
うちのグループ会社に入社されませんか?」

というもの

実によくある大人の事情・・・と今の私なら笑って言えるものの
この一見有難く感じる電話が、益々私のプライドを傷つけたのは言うまでもありません

しかしその事がある種の起爆剤となり、自分が本当の意味で輝くことが出来るのは、
コネ等無関係な、世界の舞台だ!!と、ターゲットを日系から外資に変え、
又いつか航空会社に入社するまで、絶対に自分の力で一部上場企業へ入社する!
と心に決め、春夏仕様の薄っぺらいリクルートスーツの上から
分厚いコートにぐるぐる巻きのマフラー、手袋と
完全防備の姿で、冬もひたすら就活をしていました(笑)

専門学校でエアラインの講師をしていた頃
事務の方にこんな事を言われました

「伊藤先生の時代は良かったですよね~ 私達の時代なんて
 就職氷河期で、行きたい会社に行けなかったんですよ・・・」とかなんとか・・・

おいおい、ちょっと待ってよ
エアライン業界はいつの時代も超がつくほどの買い手市場 
景気なんて時代なんて全く関係ない!!
それより何より、そんな事を言う暇があれば、何故今からでもトライをしないのか?
いつでも「今」がスタートなのに・・・
そんな言葉を心の中で飲み込んだものでした


現在クラウドナインで既卒の生徒さんを担当させて頂いていて
ひたすら頭が下がる・・・そう思える事が数え切れない程あります

彼女達の学歴・職歴を見た時、単純に現職と釣り合わないな・・・と
思うことがしばしばあります

でも時代的背景や、その時のタイミング、
ご縁に左右されての現状
しかし驚くべきは、仮にそんな状況下にあっても
彼女達は文句どころか、感謝をしながら精一杯
「今」を生きていらっしゃるという事

そんな姿勢こそが、彼女達が本来の場所(CA・GS)へと導かれる所以であり
又、それをお手伝いさせて頂くことが、私の最大の使命だとも思っています
プライドが傷つく事も沢山あったでしょう 
不本意と思える事もきっと・・・

「せっかく大学まで出てそんな仕事をする必要はないと親に言われました!!」
「別に就職できないならもういいです!!」

人によって色んな意見があるのは当然の事です

ただ、プライドを捨てることも又、勇気!!
それが後にプライドを持てる自分を育ててくれるから・・・!!

私はそんな風に思っているのです

 クラウドナインHP
http://www.cloud-nine-airline.com/