大学在学中、Wスクールとう形で夜間のエアラインスクールに通っていた時の事
クラスメイトはみんな向上心に溢れ、一緒に過ごすだけで刺激的な人達でした
しかし、私達が新卒で就職活動を行ったその年は、バブル崩壊直後で、就職難そのもの
ましてや4代卒の女子には厳しい時代でもありました

丁度その頃、航空業界にも大きな異変が・・・
JALが新卒採用を凍結し、その後CAはすべて契約社員や時給制の待遇となり
いわりゆる「アルバイトスチュワーデス」などという言葉が横行した時代でもあったのです
あの頃は今の様に、航空会社も多くのグループ会社を持たず、当然の事ながら新規の会社やLCCもなし
大手三社、JAL JAS ANAだけが頼りだというのに、その中のJALが採用中止だなんて・・・
私は完全にやる気を失っていました
すべてをネガティブに捉えがちだった私は、クラスで一番の期待の星とされていたMちゃんに
弱音を吐きました

「何でこんな時代に就職活動なんだろう JALの採用はなくなるし、せめて後1年早く生まれていたらね・・・」
するとMちゃんは、弱気な私にこう言ったのです

「こんな時代だからこそ、本物だけが生き残れるんじゃない?ちあきちゃんが本物かどうか試されているんだよ」

「本物かどうかが試される・・・」

自分の後ろ向きな発想を恥ずかしく感じると共に、それ以来明らかに私の行動は変わった様に思います
Mちゃんにはとにかく多くの事を教わりました
自分を信じる事 仲間意識を大切にすること そして何より前向きに考え行動すること
あまりに彼女の存在が眩しくて、時として自分に劣等感を持つ事も多かった私ですが、今思えばそうまで思えるライバルの存在は、確実に私に成長という機会を与えてくれました
彼女はリクルートスーツも一人だけストライプの入ったものを着たり、就職活動まっただ中に日焼けをしたり、ちょっとした問題児?でもありました
でもそれは単なる反抗とは違い、自分というものをしっかりと持っていた証拠
結果、第一志望のANAしか受けない!と言い切り、あの就職難に見事ANAのCAとなり世界の空に羽ばたきました
私はいつも苦しんでいる学生に言います
「就職活動を経験せずにして本当の意味で大人にはなれないよ」と
何故ならその苦しさの中には多くの生きるヒントが詰まっていて、その後の人生において
大いなる力をくれるからです
そして私は今でも何か大きな壁にぶち当たったり、悩んだりすると自分自身に問いかけます

「今、本物かどうか試されているな」と