学生時代(特に中学時代)私は洋楽ばかり聞いていた
外資系のCA経験から英語が得意だと思われがちな私だがそれは全くの嬉しい誤解
教科としての英語はさっぱりで、洋楽を通して発音や言い回し、又その背景にある国の文化や習慣、考え方に興味を持ったというのが、英語への興味の入り口だった

当時は音楽雑誌も買い漁っており、海外ミュージシャンのインタビュー記事を読むのが大好きだった 付録でついているインタビューを擦り切れるほど聞いて、自分なりに解釈したり、歌詞を日本語に異訳してみたり・・・
来日したアーティストのライブに出かけては、その後の感想を日本語と英語でそれぞれノートに綴ったりもした
学校の授業こそ真剣に聞いた事は一度もないが、今思えば後に役立つ活きた勉強をしていたものだな~と自分で感心(笑)

中でも海外ミュージシャンの考え方、はっきりとした物言い 自分の生き方に自信を持った言動は当時の私に計り知れない影響を与えた

マドンナはインタビューでこう言っていた
「子供の頃からの目標はただ一つ 世界を征服することよ 有名になるためだったら何で 
 もしたわ 売れない時代は生ごみもあさった」

元来過激な発言が売りの彼女 もっとハードな物も沢山あるものの、たったこの一言で私は大きな衝撃を受けた

何故なら当時の日本の音楽シーンはアイドル全盛期 業界に入ったきっかけを聞かれれば皆口を揃えて、友人が履歴書を勝手に送っただの、オーディションについて行ったらたまたま受かっただの、「偶然である」という事をほのめかしていたからだ
自らがチャンスを掴みに行く!という精神が当時の日本の美意識にどこか反していたのかも知れない

それは就職における面接試験にも言えるのではないか・・・

私が新卒でエアライン業界を受験した頃は、例えバブル崩壊後とはいえ、まだCA=花形職業という印象が残るそんな時代だった
お給料はOLの3倍とうたわれ、ただで海外は行き放題、ステイタスも高いので当然の事ながらモテル お見合いにはもってこいの切り札
そんな考えから志望する方も多少なりともいたはず?(皆ではありません!!)

でもいざ蓋を開けてみたらどうだろう??
志望動機を聞かれれば、人のお役に立ちたいだの、人のお世話をするのが好きだの、空が好きだの、英語がどうのこうの・・・抽象的なものばかり
初めて試験を受けた時、私は心の中で思った
誰か一人位「もてたいからです」「お給料目当てです」とか言ってくれないかな~(笑)と

そんな私も恐らく薄っぺらい志望動機を言っていたはずで、自分に対してもあの独特の空気に対しても大いに違和感を覚えながら全ての試験に敗退した(笑)
当然である(笑)

さて、カナダから帰国後、いよいよ外資系に的を移した私の心を躍らせたのは「これでようやく試験で本音が言える」という事 
外資と日系では求められる資質が全く違うため、志望動機一つとっても、抽象的なものではなく、「こういう経験でどう貢献できるか」という現実的なものとなる
何より本音しか言えない私にとっては、ありのままの自分を表現できる事こそが、つまるところ内定への近道だった様に思う

あれから時は流れエアライン業界は今も厳しい状況が続いている
もはや花形職業でも何でもなく(もちろん相変わらず人気は高いが)待遇もその他の職業とあまり変わりはない むしろ労働量の割には・・・だ

でもだからこそ、今この時代にこの業界を目指される方々こそが本物ではないかと私は思う
それぞれの職種(CA/GS)の本質的な部分を見て、厳しさを踏まえた上で自ら挑まれようとする
日系・外資を問わず上っ面の答えを言う人も少なくなり、また企業側も受験生の内面を引き出す質問が多くなった様に思う
そう本来のあるべき姿に戻ってきたのだ

当時の私の自己分析ノートの表紙にはこんな事が書いてある
「I’ll get what I want!!」
欲しいものは必ず手に入れて見せる!!

もっと自由に、もっと素直に、欲しいものは欲しい!そう言える環境下で、誰もが本音で自身を表現できる、そんな採用形態がこれから更に増える事を切に願う