エアライン業界の倍率はいつの時代も非常に高いと言われてきた
この業界で働く女性を未だカリスマ視している韓国では、アシアナ航空の募集が出ると応募者はゆうに1万人を超えるというから驚きだ
とはいえ、ここ何年も就職難が続いているので、もはやどんな仕事を得るにも「競争率」が付きまとう事は否めない

選ばれる人がいるという事は、当然選ばれない人がいる
これは自然の摂理だ
分かってはいるものの、いざ自分の身にふりかかってくると、内心誰しも心穏やかではいられないのではないだろうか?
でも実のところ、この「選抜」は入社前の学校(エアラインスクール)でも秘かに行われているのかも知れない 少なくとも私にはそう感じる出来事があった

あれは、大学時代通っていたエアラインスクールでの事だ
入学して間もない頃、校長先生がクラスで最も光っているMちゃんと話しをしていた
なんでも、彼女を食事に誘っていたらしい
たまたまそばにいた私もお誘い頂き、どういうわけか3人で授業が終わってから食事をする事になった

その時私はただ単に楽しく食事をするだけだと思っていた
しかし実際にその場に行くと、いくら勘の悪い私でもこの食事会がどういう意味を示すのか即座に理解する事が出来た

校長先生はある意味露骨ともとれるほど、Mちゃんにしか視線を合わせずMちゃんとしか会話をしなかった
私は完全なるおまけ この学校はMちゃんに期待をかけ力を注いで行くのだな そう理解するのに時間は要さなかった

自宅に戻ってから私は泣いた
泣いて泣いて散々泣いた後、私はどう思ったか?
先生を恨むわけでもなく、Mちゃんを羨ましがるのでもなく、学校を辞めるわけでもなく
こう思った

「これが現実だよね 当然の事 だから私は人より何倍も努力しなくちゃいけない!」

新卒で結果は出なかったものの(クラスで新卒で一発内定をしたのはMちゃんだけでした)
この時の悔しさは未来へ向かう果てしない原動力となり、結果、夢の実現へと結びつけてくれたと今でもとても感謝している

その後私はカナダへ留学し、異国で一人生きていくという又違った意味での厳しさの洗礼を受け、初めて孤独とも向き合う中で、もう後戻りは出来ないという覚悟の元にいた

帰国後通い始めた別のスクールで、ある日私はクラスメイトであるIちゃんと共に担任の先生から呼び出された
私は外資系のコースだった為担任の先生は元外資系エアラインのCAである台湾人の方だった

「今日ここへ二人に来てもらったのは、貴女達に頑張って欲しいからなの はっきり言うわね これだけ生徒がいると全員に時間をかける事は出来ない 私はchiakiとIちゃんにかけているの わかったわね だから必ず結果を出して!」

なるほど こういう事か・・・・いよいよ私の番が来た その時冷静にそう思った

正直このエピソードをブログにのせるには、ほんの少し勇気が必要だった

もしかしたらこれからスクールに通う皆さんに、又業界を目指す方々に誤解を与えてしまう事になるかも知れない

でも私がここで伝えたいのは、何もスクールそのものが選抜の場であるという事でもなく、選ばれた人がどう、そうでなかった人がどうという話でもない

大切なのはどんな状況下においても自分を信じ続けるという事 努力し続けるという事
晴れの日も決して天狗にならず自分を客観視する冷静さが大切、雨の日も決して卑下する事なく、自分にない輝きを周囲から学びとる柔軟性と素直さが必要だ

そういった心の訓練lこそが、何百倍もの競争率から選ばれる人材を育て上げるのであり、入社してからの本当の試練に耐えうる精神力を培うのではないだろうか?


マラソンの高橋尚子選手が引退し、その後コーチになられるにあたり、フジテレビのキャスターである大塚氏はこうおっしゃった

「栄光と挫折を知っているからこそ、本物の指導者になれる」と

私もフィールドこそ違えど、選ばれた事、選ばれなかった事、その両方の辛さ、厳しさ、そしてその先にある達成感を経験したからこそ、本物の指導者になれる そう信じている