このブログを始めてからというもの、人からよくこんな事を言われる
「いろんな経験をしているんですね」
「よく昔の事を覚えていますね」
人の経験なんてそう大差はないもの ただ同じ経験をしても、そこで何を観てどう感じ、どの様に表現するかで違いは出る様に思う
私は、幸か不幸か人より多く物事を感じる為、心には常に溢れんばかりの「想い」がある
今回はその中から忘れられない「想い」を一つ・・・
私がカナダへ留学していた話はもう何度もこのブログでも書いているが、その時代にしていたアルバイトについて今日はお話してみようと思う
Student Visaでのステイだった私にアルバイトは当然ご法度
しかし、経済的な理由から働かざるを得なくなった
と言っても人目につく事は出来ないため、友人から紹介を受けベビーシッターをする事となる
子供は大好きだし何だか楽しそう!おまけに食事もついているからラッキー!!
初めはこんな軽い気持ちだった
まさかその可愛いはずのベビーちゃんが私をこんなにも苦しめるなんてその時は想像する由もなかった
Kちゃんは当時8歳 純粋なる日本人の女の子だ
とは言うものの彼女は3歳の時カナダへ来たので、中身は完全にカナディアン
日本語はほとんど話せず、英語の方が断然お得意だ
家族はママのみ つまり彼女のお母様は旦那様と離婚してカナダに渡り、シングルマザーとしてKちゃんを女手一つで育てていた そして異様なまでに彼女を溺愛していた
私の仕事は簡単に言うとこうだ
学校までお迎え その後Kちゃん宅で、一緒に遊んだり宿題を手伝ったり、晩御飯を作って食べさせ、お風呂に入れて寝かしつける
又、週に一度はバンクーバーアイランドまで船で習い事の送り迎えもしていた
宿題を手伝っていて間違った箇所があるとする
「じゃここもう一度書き直そうね」と言おうものなら、「chiakiが消してよ」
バスに乗り遅れそうになり、「急いで~!」と言おうものなら
「私に命令する気?」
そう彼女は手がつけられない程のわがままな女の子だったのだ
困り果てた私は「Kちゃん、いつかは日本に帰るんだよね 日本ではそんな態度では通用しな・・・」
私の言葉を遮り彼女はバタンとドアを閉めて部屋から出ていく・・・
一体私はこれからどうすれば・・・・
ただえさえ学校の宿題に追われる日々の中で、私にはこのアルバイトが相当のプレッシャーとして圧し掛かってきた
おまけに彼女は私との出来事を逐一母親に報告していた
その都度お母様から「ちあきちゃん、ちょっとスパルタがすぎるんじゃない?」や
「ちあきちゃん、まさか関西弁でKに話しかけているんじゃないでしょうね」とのお言葉を浴びせられる
全く一体どんな話をされている事やら・・・
ただ私の想いは一つ 何としてでもKちゃんと心を通わせたい
しかしそんな私の想いを知ってか知らずか、彼女曰く「私のボスはママだけだからママの言う事以外は聞かない」
母一人子一人 ここにも異様なまでの信頼関係があった
そんな中でも私にとってプラスになる事は沢山あった
それはKちゃんが私にとっての最高の英語の先生だったという事
私が普段より学生に勧めている英語力アップのもっとも安上がりな方法
それはテレビを見ること
映画は長すぎるし難しいので集中力も持続しにくい
その点お勧めなのが子供向けのテレビだ カナダには子供用のチャンネルがいくつかあって、そこでは一日中漫画やドラマが流れている
そのチャンネルをほぼつけっぱなしにしながら私はKちゃんにいちいち「今の表現ってどういう意味?」とか「どういう時に使うの?」とか「今の話ってつまりはこういう事を言いたいんだよね?」等確認していた
そんな時のKちゃんはひどくご機嫌で、得意気な表情で私に解説してくれる
英語は上達するは、Kちゃんとのコミュニケーションはとれるはで、この瞬間は私にとって正に至福のひとときだった
Awesome!!
別の言葉で言い換えるならgreat!!だろうか?
何故だかこの言葉が忘れられない 私のお気に入りのドラマ「アレックスマック」で
主人公で高校生でありながら実は魔女(アメリカドラマによくあるパターン)のアレックスが言ったセリフだ
実際に現地へ行って思った事 それは日本で学んだ英語はほぼ意味がなかったという事
とにかく(日本で習うものは)表現が固すぎる そして挙句の果てに現地の人に笑われる
やはり、実際に住んでみて日々の生活の中で見よう見まねで自分なりに使ってみるのが一番だと感じた
そしてやはりテレビ 日常のナチュラルな会話が学べてかつその国の文化もわかる
ちなみに韓国人は日本語のうまい人が本当に多い
その習得法を尋ねるとたいていの人は「キムタクのドラマを観て」と言うから納得だ
さてそんなKちゃんだが、ある日とんでもない事が起こった
大げさに言えばその出来事を通して私はKちゃんの強気な態度の裏に隠された等身大の8歳の女の子の姿を見たとでも言うべきか・・・
その日、元々Kちゃんは体調が思わしくなかったのかクロワッサンを食べておなかを壊してしまったのだ 何度もトイレに行き泣き叫ぶKちゃん 人間体調が悪いと全てにおいて不安になってしまうものだ
彼女は泣きながら何度も何度もお母さんの名前を呼んでいた
そしてそんな姿は普段の彼女から想像もつかなかった
以前、放課後Kちゃんがクラスメイトと遊んでいた姿を見たが、カナディアンの子供達に混じり唯一のアジア人である彼女がクラス全員を仕切っていた
例えカナダが多国籍文化と言えども、アジア人に対しての偏見や差別は未だにある
ましてや子供の社会ではもっと露骨かも知れない
そんな状況下で、彼女は母親というたった一人のかけがえのないボスと異国の地に渡り、その母親の苦労する姿を見ながら、いや見ているからこそ、泣き言一つ言わず堂々と生活をしていた
そこにはKちゃんなりの想いや信念があっただろうに・・・
わかっていなかったのは私の方かも知れない
Kちゃんは教えてくれた
異国で一人生きていくという事がどれほど厳しいものなのか
自立すること 自分をしっかりと持って生きていく事 どんな時も堂々と胸を張って生きる事
気づけば私が彼女から学んだ事は数えきれない
又学校と自宅の往復の毎日を必死で過ごしていた私に、カナダに移民して来た外国人達がいかに厳しい現実と向き合いながら異国で生活をしているかという事をこの親子は私に教えてくれた様に思う
今Kちゃんは20歳を超えた頃だろうか?
あれから連絡は途絶えたが、もし何かのご縁があり再会する事が出来たなら、彼女に言いたい awesome!!と
そして彼女と過ごしたかけがえのない日々にawesome!!
「いろんな経験をしているんですね」
「よく昔の事を覚えていますね」
人の経験なんてそう大差はないもの ただ同じ経験をしても、そこで何を観てどう感じ、どの様に表現するかで違いは出る様に思う
私は、幸か不幸か人より多く物事を感じる為、心には常に溢れんばかりの「想い」がある
今回はその中から忘れられない「想い」を一つ・・・
私がカナダへ留学していた話はもう何度もこのブログでも書いているが、その時代にしていたアルバイトについて今日はお話してみようと思う
Student Visaでのステイだった私にアルバイトは当然ご法度
しかし、経済的な理由から働かざるを得なくなった
と言っても人目につく事は出来ないため、友人から紹介を受けベビーシッターをする事となる
子供は大好きだし何だか楽しそう!おまけに食事もついているからラッキー!!
初めはこんな軽い気持ちだった
まさかその可愛いはずのベビーちゃんが私をこんなにも苦しめるなんてその時は想像する由もなかった
Kちゃんは当時8歳 純粋なる日本人の女の子だ
とは言うものの彼女は3歳の時カナダへ来たので、中身は完全にカナディアン
日本語はほとんど話せず、英語の方が断然お得意だ
家族はママのみ つまり彼女のお母様は旦那様と離婚してカナダに渡り、シングルマザーとしてKちゃんを女手一つで育てていた そして異様なまでに彼女を溺愛していた
私の仕事は簡単に言うとこうだ
学校までお迎え その後Kちゃん宅で、一緒に遊んだり宿題を手伝ったり、晩御飯を作って食べさせ、お風呂に入れて寝かしつける
又、週に一度はバンクーバーアイランドまで船で習い事の送り迎えもしていた
宿題を手伝っていて間違った箇所があるとする
「じゃここもう一度書き直そうね」と言おうものなら、「chiakiが消してよ」
バスに乗り遅れそうになり、「急いで~!」と言おうものなら
「私に命令する気?」
そう彼女は手がつけられない程のわがままな女の子だったのだ
困り果てた私は「Kちゃん、いつかは日本に帰るんだよね 日本ではそんな態度では通用しな・・・」
私の言葉を遮り彼女はバタンとドアを閉めて部屋から出ていく・・・
一体私はこれからどうすれば・・・・
ただえさえ学校の宿題に追われる日々の中で、私にはこのアルバイトが相当のプレッシャーとして圧し掛かってきた
おまけに彼女は私との出来事を逐一母親に報告していた
その都度お母様から「ちあきちゃん、ちょっとスパルタがすぎるんじゃない?」や
「ちあきちゃん、まさか関西弁でKに話しかけているんじゃないでしょうね」とのお言葉を浴びせられる
全く一体どんな話をされている事やら・・・
ただ私の想いは一つ 何としてでもKちゃんと心を通わせたい
しかしそんな私の想いを知ってか知らずか、彼女曰く「私のボスはママだけだからママの言う事以外は聞かない」
母一人子一人 ここにも異様なまでの信頼関係があった
そんな中でも私にとってプラスになる事は沢山あった
それはKちゃんが私にとっての最高の英語の先生だったという事
私が普段より学生に勧めている英語力アップのもっとも安上がりな方法
それはテレビを見ること
映画は長すぎるし難しいので集中力も持続しにくい
その点お勧めなのが子供向けのテレビだ カナダには子供用のチャンネルがいくつかあって、そこでは一日中漫画やドラマが流れている
そのチャンネルをほぼつけっぱなしにしながら私はKちゃんにいちいち「今の表現ってどういう意味?」とか「どういう時に使うの?」とか「今の話ってつまりはこういう事を言いたいんだよね?」等確認していた
そんな時のKちゃんはひどくご機嫌で、得意気な表情で私に解説してくれる
英語は上達するは、Kちゃんとのコミュニケーションはとれるはで、この瞬間は私にとって正に至福のひとときだった
Awesome!!
別の言葉で言い換えるならgreat!!だろうか?
何故だかこの言葉が忘れられない 私のお気に入りのドラマ「アレックスマック」で
主人公で高校生でありながら実は魔女(アメリカドラマによくあるパターン)のアレックスが言ったセリフだ
実際に現地へ行って思った事 それは日本で学んだ英語はほぼ意味がなかったという事
とにかく(日本で習うものは)表現が固すぎる そして挙句の果てに現地の人に笑われる
やはり、実際に住んでみて日々の生活の中で見よう見まねで自分なりに使ってみるのが一番だと感じた
そしてやはりテレビ 日常のナチュラルな会話が学べてかつその国の文化もわかる
ちなみに韓国人は日本語のうまい人が本当に多い
その習得法を尋ねるとたいていの人は「キムタクのドラマを観て」と言うから納得だ
さてそんなKちゃんだが、ある日とんでもない事が起こった
大げさに言えばその出来事を通して私はKちゃんの強気な態度の裏に隠された等身大の8歳の女の子の姿を見たとでも言うべきか・・・
その日、元々Kちゃんは体調が思わしくなかったのかクロワッサンを食べておなかを壊してしまったのだ 何度もトイレに行き泣き叫ぶKちゃん 人間体調が悪いと全てにおいて不安になってしまうものだ
彼女は泣きながら何度も何度もお母さんの名前を呼んでいた
そしてそんな姿は普段の彼女から想像もつかなかった
以前、放課後Kちゃんがクラスメイトと遊んでいた姿を見たが、カナディアンの子供達に混じり唯一のアジア人である彼女がクラス全員を仕切っていた
例えカナダが多国籍文化と言えども、アジア人に対しての偏見や差別は未だにある
ましてや子供の社会ではもっと露骨かも知れない
そんな状況下で、彼女は母親というたった一人のかけがえのないボスと異国の地に渡り、その母親の苦労する姿を見ながら、いや見ているからこそ、泣き言一つ言わず堂々と生活をしていた
そこにはKちゃんなりの想いや信念があっただろうに・・・
わかっていなかったのは私の方かも知れない
Kちゃんは教えてくれた
異国で一人生きていくという事がどれほど厳しいものなのか
自立すること 自分をしっかりと持って生きていく事 どんな時も堂々と胸を張って生きる事
気づけば私が彼女から学んだ事は数えきれない
又学校と自宅の往復の毎日を必死で過ごしていた私に、カナダに移民して来た外国人達がいかに厳しい現実と向き合いながら異国で生活をしているかという事をこの親子は私に教えてくれた様に思う
今Kちゃんは20歳を超えた頃だろうか?
あれから連絡は途絶えたが、もし何かのご縁があり再会する事が出来たなら、彼女に言いたい awesome!!と
そして彼女と過ごしたかけがえのない日々にawesome!!