とかく人間というものは、何か大きな目標があると頑張れたりしますね。
かつご褒美つきならなおさらです。
大人も子供もみんな。
そこには何かしら目的があるからこそ、その目標に向かってめげても折れても歩くことができるのですよね。
さて。
前回、前々回と、発表会はオンラインでの開催でした。
次回はぜひリアルで！先生！お願い！
…との声が多かったので今年はどうしようかと悩んだ末、しかしまだコロナ禍であることには変わりないため、敢えて発表会の日にちも会場も押さえず、「その時に開催できそうなら、発表会ではなく”弾きっこ大会”をやりましょう」としました。
私の教室は毎年12月に発表会を行っています。弾きっこ大会ができそうならその時に押さえる日にちと会場を決めようかと。
みんなから、「リアルでやりたい！」との強い希望を受けて～の今回の”予定は未定”状態。
現在ようやくコロナの第7波が落ち着いてきたところ。しかし油断は禁物です。
だから、今は機会をうかがいつつ基礎力の底上げを地道に頑張ろうねとレッスンしているのですが、”発表会”という大きな目標が漠然としているために小学生あたりは特にモチベーションがちょっと下がっている子もいます。
私はそうならないよう先手を打っておきました。夏休みあたりから、それぞれみんなが好きな曲にチャレンジしてもらっています。通常の課題もこなしつつ、好きな曲も弾くんだと意気込んで欲しかったのです。本番に向けてではないかも知れないけれど、モチベーションアップにつながればいいなと思ってね。
でもちょっと発表会が恋しい声も出たりして。人間て贅沢にできてるね。
…そうねぇ。
まぁ、人間だからねぇ。
目標があるからこそ頑張れるっていうのは間違いないけれど、ね。
みんな、発表会やグレードテスト（または音楽会などの伴奏者としての本番）とかがないと頑張れないってのはどうかなぁ。
気持ちはよくわかるけれど、頑張れない理由が”本番がないから”じゃだめだよ。というか、そこにただ留まっているのではいけないよね。留まってうずくまっていてもピアノも歌も上達しないから。
いかにそこから抜け出して先に進むか。発想の転換、切り替えは素早く！
本番がいつかわからなくてつまんないなって思うなら、「おうちで発表会」をしたっていいじゃない？
「おうちで録画会」をして、できあがった演奏をおじいちゃんおばあちゃんに贈るっていうのは？
アイデア次第で普段の練習も、自分でもっと盛り上げられるさ！
何か小さなアイデア、思いつかない？
もし思いついたらおうちの方と先生に教えてね。
一方、オトナは心配性なのでネットで情報を集めては、（第7波は去っても、第8波がインフルとセットで冬に来るかも？…ということは？）…と唸っております。弾きっこ大会やるならその時期を狙っていたのになんというタイミング。
まあでも仕方ない。その時はその時だ！
覚悟を決めて、私は私で自分の練習を時間の許す限りしています。
ちなみにみんな。
先生は今もしもの本番のために数曲用意しています。
まだまだ完成してないけれど、今できることを精一杯やっています。
努力は極力口に出さずに。いわずともいずれそれが全部演奏に出ます。
静かに、淡々と。でも心の中の情熱は燃やしながらおのおの歩んでいきましょう。
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