11月15日金曜日、小倉貴久子先生のご自宅にてフォルテピアノ講座を受講して参りました。

小倉先生のご自宅の音楽室が新しくなって、初めての講座♡

小倉先生、新音楽室完成、おめでとうございます\(^o^)/!

 

 

Facebookグループ「フォルテピアノ」

この中で立ち上がったご自宅講座、今回はハイドンの2回目ということで、実際のレッスン形式の中で先生のご指導や解説をしてくださいます。前回は先生がハイドンのクラヴィーアソナタについての講義をされ、実際に演奏を聴いて、ハイドンの偉大さに触れました。それまで私は、ハイドンの作品については”勉強のための”教材でしかなかったですが、実はとても面白くて奥深い作品であふれていると知りました。その魅力を、小倉先生が直に教えてくださったのでとても興味を持ち、この日のために自分なりに一所懸命練習を重ねてきました。メンバーのみんなも同じ。

 

今回はクラヴィーアソナタ Hob.XVI:46,Hob.XVI:32,Hob.XVI:49の3曲を、1楽章につき2名の割り振りで、楽器はチェンバロ(J.クリンクハマー製作/作者不明 アルザス地方)、クラヴィコード(深町研太製作/Ch.G.Hubert 1770年代 ドイツ)、ヴァルター(Ch.マーネ製作/アントン・ヴァルター 1795年 ウィーン)から各々自由に選んで弾きました。

 

 

9:45~13:30まで、ほぼほぼノンストップで先生のレッスンを受けました。

先生はとてもわかりやすく音色の作り方(本当に難しい!どの楽器も!)の説明をしてくださいました。モダンピアノとはもう全く違うと言っていいほど奏法が異なります。非常に綿密な動きで、そのコントロールは繊細でないといけません。みんな頭ではわかっている(つもり)なのですが、実際に先生のようなタッチを実現できずに身悶えました。それも、クラヴィコード、チェンバロ、ヴァルター、みな違うのです。

フォルテピアノアカデミーSACLA、小倉先生の演奏会、そして実は私は個人レッスンも今年から受けているのですが、何度見ても、何度聴いても、先生の巧みな技のひみつが盗めません。…いや、ほんのちょっとだけでも真似ができたらいいなと思っていつも練習をしていますが、あんな風に演奏に翼が生えたようにのびのびと自由に羽ばたけないです。

 

先生から何度も伝えていただいていること。

「フォルテピアノは、一台一台全て違う個性を持っている」

「同じモデルであっても、製作者によって音色も特性も違う」

「だから、それぞれの”音のツボ”が違う」

 

…う~ん。それらすべてを、先生は頭で理解するだけでなく、もうすでに体得されていらっしゃるのです。それも途方もなくハイレベルな演奏法を。

演奏するとき、先生はその楽器と共鳴しています。一体になっている、と言う方がぴったりでしょうか。

そんなふうに当たり前のように先生の演奏を聴いている私たちですが、それって本当にすごい。もうすごすぎ。

 

例えるならそのお姿は、”タイプの全く違う生徒であっても、その子の良さを最大限に引き出すことのできる”指導者のように…でしょうか。

 

 

小倉先生の音楽室には、クラヴィコード、チェンバロ、ヴァルター、シュトライヒャー、プレイエル、ザウター(モダンピアノ)があります。

今回はその中の3台を。ハイドンの初期のソナタ(Hob.XVI:46)のギャラント様式、シュトゥルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)様式のHob.XVI:32、古典派ソナタのHob.XVI:49、作曲された時代により作風が変化していった経緯を追いながら、ご指導いただきました。

 

クラヴィコード

 

チェンバロ

 

ヴァルター

 

 

 

参加者みんなが口を揃えて「ハイドンは、難しい!」と。私も本当にそう思います。ただ楽譜通りに弾くのではなく、その中に隠された”ハイドンの意図”を探り出しながらのレッスンです。当時、「楽譜にいちいち書かなくても常識だからわかるよね?」と敢えて書いてないことがてんこ盛りなのです。ノート・イネガルで弾くことはもちろん、アーティキュレーションも、ダーツの意味も、私たちは学んで来ませんでした。と言うか、そういう世界感で弾くのがハイドン自身とその作品を一番理解できる道だということを、教えてくださる方がいらっしゃらなかったんですね。もうね、この歳になって毎回目からうろこがボーロボロです。

 

ですから、小倉先生がこうして何度も何度も私たちに講座で噛み砕いて伝えてくださることは非常に意義深く、大切な宝物なんです。

そしてここで体感したことを、生徒たちに還元していく。それは私たちの更なる喜びにつながるのです。

 

内容を詳しくお伝えできないので、この感動をおすそ分けしたいのにもどかしいですが、これは実際に小倉先生の演奏を聴いてみないとわかりにくいかなと思います。でもいつかきっと、このブログをお読みくださっているみなさんにも生で演奏に触れて観て欲しいです。

 

私はHob.XVI:46の第一楽章を弾きました。練習しているうちに、書き込みが混線して来ました。今回の講座での書き込みは一番太い鉛筆で書いたので、先生の言葉として自分でも認識できるようになっているはず…。

 

お友達が撮ってくれました。ああ、なんという必死な後ろ姿。肩に力が入りまくりなのが恥ずかしい・・。

 

 

…以前のブログ記事で、私が中嶋恵美子先生のクラヴィコードを借りて練習させてもらった動画をアップしました。→

「クラヴィコードの魅力」

 

今回のご自宅講座で、少しでも先生のクラヴィコードと仲良くなりたくて、えみちゃんのクラヴィコードを5回くらい借りに行きました。

一昨日がその5回目。やっとなんとか形になったか?!というぎりぎりのところではありますが、その時に録画をしてみました。それは自分の演奏技術向上のため。敢えてまたまたここで晒しますね。よろしかったら私の奮闘動画をご覧くださいませ。

 

 

…部分的には上手く行っても、通しでこうして弾くとまだまだこの動画のようにコントロールできていません。自分的にはまだまだだな、です。でもえみちゃんは「やっちゃん!最初と比べて見違えるようだね。」「クラヴィコードの楽しさが共有できて、本当に嬉しいよ~」と褒めてくれます。

今回のえみちゃんち通いで、少しはクラヴィコードとお友達になれたかも知れません。アーティキュレーション、第一関節の瞬発力、無駄な力を抜く、などなど、最初のころよりはマシになったかな?そしてこの時初めてべーブングにチャレンジしてみました(べーブングとは、ヴィブラートのこと。クラヴィコードは鍵盤楽器で唯一ヴィブラートがかけられます)。主にフェルマータの部分や、強調したい箇所にいくつかかけてみました。

そうしましたら、今回の講座で先生の前で弾いたときに先生はすぐ気づいてくださいました。べーブング、そうね♪ここでもいいわよ、と実演してくださいました。

 

とても難しいハイドンの世界。奥深いハイドン沼。みんな難しいと言いながらもどっぷりとその沼にハマり、うまく弾けないけれど楽しい!という幸せな気持ちでいっぱいになりました。

 

小倉先生、非常に濃い学びの時間を、そして楽しい幸せな時間を、今回も本当にありがとうございました!

次回は3月。先生が「ハイドンより難しいわよ~」とおっしゃる、”モーツァルト”です!(←震え声)

みんな大好きなモーツァルト。しかし、上品に軽やかに弾くのが難しいモーツァルト。難しいけれど、受け止めてくださるのが小倉先生だから安心して練習をしたいと思います。

 

 

~ここからはオマケ~

 

新音楽室の、素敵なテーブル♡

先生所蔵の楽器さんたちと雰囲気がぴったり!

 

 

 

うふふ(*´艸`*)♡

 

先生、惜しげもなくご自身の楽器を私たちに触らせてくださり、ありがとうございます。

もったいないことです!

 

 

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