ショパンにゆかりのあるピアノと言えば、エラールとプレイエル。
特にプレイエルについてショパンは、
「気分もよく体力のあるときは、自分自身の想い望む音の出る
プレイエルのピアノを弾く」
と語っていたと言います。
浜松市楽器博物館から出ているCDはたくさんありますが
(私はその中でもピアノに関するCDはほとんど集めています。)、
DVDは数が限られています。
その中でも私の心をとらえて離さないのが、この一枚。
良く観ます。何度見てもその音の溶け合い具合に魅了されます。
浜松市楽器博物館DVD・世界の楽器コレクション②
浜松市楽器博物館レクチャーコンサートライブ映像より
プレイエルのピアノ PLEYEL PIANO
楽器博物館所蔵の1830年製プレイエル社製フォルテピアノ。
演奏は小倉貴久子さんと弦楽五重奏によるもの。
小倉さんのピアノソロは、
・ノクターン変ホ長調作品9-2
他のCDでも聴いていて目から鱗なのが、小倉さんの優れた即興です。
「この演奏で使用された楽譜は、ショパンが弟子のレッスンの時に
さまざまな書き込みをしたものを用いています。
ショパンは演奏の度に新しいパッセージを織り込み、即興的に
音のアラベスクを楽しんでいた、と伝えられています。」
まさにそのごとく…美しく新鮮なパッセージが次から次へと現れて
くるワクワクした気持ちは何度も聴いても失われません。
そして小倉さんと弦楽五重奏とのコンチェルト、
・ピアノ協奏曲第1番 ホ短調作品11 ドイツ初版(1833)に基づく
「室内楽版」
ショパンは生涯、サロン的な小規模で親しい人のみの前での
演奏を好みましたから、現代のように大ホールでフルオーケストラと
ピアノの掛け合いという形は本来のものではないなと感じます。
この室内楽版の演奏、しかもこのメンバーで聴く演奏だからこそ
尚更そう強く感じます。
ショパンの協奏曲は、オーケストレーションが貧弱だとか
良く言われますが、この演奏を聴くとピアノと弦楽五重奏の
音色が溶け合ってなんと美しいもなのかと心が震えます。
それほど、違和感なくすべてが一体となった演奏なのです。
聴き手にその感動を与えるに十二分の一流の演奏家だからこそ
紡ぐことのできる音色。
みなさま、ご興味おありのかたはぜひお聴きになってくださいませ。
…それにしても…楽器博物館出版のCDもDVDも、
安すぎます!ホントに。
これだけのコレクションは世界でもあまりないと思います。
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