1月30日(金)SankeiBizより

---------------

「薄毛治療に期待!幹細胞で毛髪生成 米露研究チーム、今後臨床実験」


 米露の共同研究チームが、あらゆる種類の細胞に分化する能力を持つヒトの「幹細胞」を使って、毛髪を生やすことに成功したと29日までに発表した。その成果は米科学誌プロスワンに掲載された。幹細胞を毛髪を生やす「頭髪毛乳頭細胞」に分化させ、マウスに移植し、ヒトの毛髪の生成を確認した。今後、人体での臨床実験を行っていく計画だ。成功すれば、研究室で無限に培養できる幹細胞を使った画期的な薄毛や抜け毛の治療法になるとの期待が高まっている。

 研究成果を発表したのは、米カリフォルニア州のサンフォード・バーナム医学研究所と、モスクワのコルソフ発生生物学研究所の共同チーム。プロスワンに掲載された論文に基づき、英紙デーリー・メールなどが伝えた。

 (中略)


 現在唯一の薄毛治療法は、自分の後頭部などに残された毛髪を作り出す皮膚器官の「毛包」を移植するしかないが、毛包が失われていれば不可能だ。幹細胞から分化させた細胞を使えば、低コストで大量の移植が可能になる。

 テレスキフ助教授は「次のステップはヒトでの実験を成功させることで、現在、そのためのパートナーシップを募っている」と述べ、人体での臨床研究に意欲をみせた。現在、薄毛や抜け毛に悩む人々は、米国だけで男性が4100万人、女性も2100万人に上るという。全世界では15億人ともいわれており、一日も早い実用化を待ち望んでいる。

----------------

全世界15億人期待の研究!(M)