風疹が大流行しています。
以下は国立感染症研究所のホームページから参照します。
どれくらい流行しているのかというと
2010年 87人
2011年 378人
2012年 2,392人
2013年 5,442人(5月1日まで)
昨年は前年の6倍以上
今年は4ヶ月で昨年の2倍以上!
スゴイですね。
今流行している特長としては、
感染者の90%が成人。
男性が女性の3.5倍。
男性は20~40代が多く、
女性は20代が多い。
これは風疹ワクチンの定期接種が次の通りだったから。
1977年8月~1995年3月 女子中学生のみ(現在31才~49才男性は対象外だった)
1995年4月~ 生後12カ月以上~90カ月未満の男女(現在25才~31才の男女は対象外だった)
もちろん時限措置で対象外になっている方にも接種を呼びかけたが、
接種しなかった方が多かったということです。
2006年4月からは1歳と小学校入学前の1年間の2回の定期接種に変更になっています。
さて、感染するとどうなるのか。
主な症状は発熱、湿疹、リンパ節腫脹。
高熱が続いたり、合併症により入院が必要になることもある。
(主な合併症は血小板減少性紫斑病<3,000~5,000人に1人>、
急性脳炎<4,000~6,000人に1人>など)
しかし、基本的にはそれ程問題にするほどではない。
では何が問題かというと、
「妊婦さん」が感染すると胎児に悪影響がある。
ということ。
とくに妊娠20週頃までが影響大。
この先天性風疹症候群になってしまうと、
先天異常としては先天性心疾患、難聴、白内障、色素性網膜症など、、
また先天異常以外にも、低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、黄疸、間質性肺炎、髄膜脳炎、進行性風疹全脳炎、糖尿病、精神運動発達遅滞などが見られることがある。
妊婦さんの家族や、
これから妊娠を考えている方は
検査やワクチン接種をおすすめします。
ちなみに、
昨年の秋に職員の検査をしたところ、
10人中2人に抗体が無く、
すぐにワクチン接種しました。 (M)