医療介護CBニュースより抜粋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121127-00000008-cbn-soci
厚生労働省は27日、「運動基準・運動指針の改定に関する検討会」(座長=戸山芳昭・慶大医学部教授)の2回目の会合を開き、生活習慣病患者に対する運動指導などについて議論した。
前回会合での議論を踏まえて厚労省は、身体活動・運動の基準案を提示。この中で、18-64歳では、現時点より少し長く、少し活発に体を動かすことや、1日に60分、歩いたり体を動かしたりするなど身体活動量を増やすことが、がんや生活習慣病になるリスクの低下につながると指摘した。また、65歳以上では、毎日15分は体を動かすことで、活発な社会貢献が続けられ、認知症などの予防が図れるとの考えを示した。
一方、委員からは、メタボリックシンドロームに対する身体活動の効果や、減量プログラム、職域での運動習慣獲得の問題点などについての意見が出された。内藤義彦・武庫川女子大生活環境学部栄養学科教授は、疾病予防・健康に対する身体活動の効用について説明。身体活動とメタボの関連性や、機械化・IT化が進む労働環境が身体活動の不足につながっていることを指摘した上で、「メタボなどに該当する人には指導、病気の人には処方との形になってくる。基準・指針をどのような対象にするかを考え、議論する必要がある」と述べた。
田中喜代次・筑波大体育系大学院人間総合科学研究科教授は、運動と食事改善でメタボ該当者が激減した研究事例を示し、「個人を健康覚醒に導く、本人が無理なら家族を健康覚醒に導くサポートをし、その中で食事と運動の重要性をしっかりと伝える」と、動機付けの意義を強調。須藤美智子・ソニー健康保険組合事務長は、長時間労働によって疲労回復せず、体調が悪化するという生活習慣の悪循環サイクルを取り上げ、「運動ができない場合は、食事との連携が必須」と指摘した。
また、鈴木志保子・神奈川県立保健福祉大保健福祉学部栄養学科教授は、対象者の心にしみるエビデンスを示して動機付けを行うなどの保健師・管理栄養士に求められる運動指導項目を列挙し、「基準を国民に促すためには、個人に魅力のある効果を示す必要がある」と述べた。委員から出された意見を踏まえ、厚労省は新たな指針・基準案をまとめ、来月下旬に行われる3回目の会合で提示する予定
各専門家の御歴々が頑張っております。
動いて循環を良くし
血液の中の栄養と酸素を
体中に回せば健康になる
ということですね。
循環です! (M)