「ヘルニアとカイロ」第3回は<治療方法>です。
第2回はコチラ
以下報告書より抜粋
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5.治療方法
腰椎椎間板ヘルニアの治療方法及びその流れを表2に示す。
治療は痛み、しびれ、筋力低下を改善し、QOLを向上させることを最大の目的として行った。尚、治療方法は、機能回復と障害部位(ヘルニア)の修復を考え以下の方法を用いた。
① 機能回復:全身のバランスを整え、本来の動きを取り戻すこと、及び癒着部位の解除によって、障害部位にかかる負担(圧力)を最小限にすることを目的とする。
尚、治療方法としてはモビリゼーション、アジャストメント、徒手牽引、キネシオテーピングを用いた。
② 障害部位の修復:ヘルニアを元の位置に戻す(吸引)こと、自然消失を促進させること及び障害部位にかかる圧力を取り除くことを目的とする。
尚、治療方法は徒手牽引、アジャストメント、キネシオテーピングを用いた。
表2.腰椎椎間板ヘルニアの治療方法及びその流れ
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モビリゼーション |
皮膚、筋肉、関節に遊びをつけ、全身のバランスを整え、動きをつける。(機能回復) |
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アジャストメント (写真1~3) |
頚椎、胸椎、腰椎、骨盤(機能回復) 障害部位(機能回復と障害部位の修復) |
↓
徒手牽引 (写真4) |
ヘルニアを元の位置に戻す(障害部位の修復) 障害部位の圧力を取り除く(障害部位の修復) 癒着の解除(機能回復) |
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キネシオテーピング (写真5、6) |
仙棘筋、靭帯横一テープ、外腹斜筋、大殿筋、 その他弱化筋(機能回復) ユニオンジャックテープ(障害部位の修復) |
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次回は<臨床調査結果> (M)
