「カイロとは?」シリーズ3回目は
「カイロの歴史」
です。
正式にカイロプラクティックと発表したのは1895年です。
その前に、、、
紀元前4世紀頃、既にカイロのようなことをやっていた人がいたのです。
それは「医学の父」と呼ばれる古代エジプトのヒポクラテス(B.C.460~375)です。
まだ呪術的な治療をしていた当時、
症状や経過を観察し治療を行い、
現代医学の基礎を創り上げた人です。
そのヒポクラテスの研究記録の中に手技の記録があるのです。
ちなみに彼の考えは
「人間には自ら病を癒し、健康を復元し、
その健康を維持していく生命力があり、
医師はその自然の力を補佐するのが本来の仕事である」
カイロの考えと同じです!
その後、民間療法として伝わっていた技術をもとに
カイロプラクティックを創り上げた人が
D.D.(ダニエル・デビッド)パーマーです。
彼はアメリカのアイオワ州ダベンポートにて磁気治療をしていました。
カイロの成立のきっかけとは、
「彼の召使ハーベイ・リラードが仕事で重荷を担ごうとしたとき、
突然背部に異常な音を感じそれ以来聴力が低下し、
ついに難聴になってしまった。
D.D.パーマーが彼の背中を調べてみると
ある部位の変な隆起に気づいた。
これが難聴と何らかの関連があるのではと考え、
その椎骨を正常位に戻るように工夫して施術し続けたところ
数回の施術で椎骨は正常に戻り、
聴力も次第に回復していった。」
ということです。
そして、1895年9月18日、
ギリシャ語のCheir(カイロ:手)とPrakticos(プラクティコス:技術)の合成語である
Chiropractic(カイロプラクティック)と命名し発表したのです。
日本には大正時代には伝わっていたのですが、今現在法制化はされていません。
世界では現在約80カ国でカイロの治療が行われ、約30カ国では法制化されています。
WHO(世界保健機構)にも治療法として登録されています。
ということで、カイロの歴史についてでした。 (M)