菊を愛でる「重陽の節句」 | 沖縄 那覇市のフラワーアレンジメント教室 「新しいワタシ」を見つける花時間

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Cielo Azul(シエロアスール)は、花の力を借りて自分時間をつくるお手伝いをします。

「五節句」

 

若い人にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。

 

でもその一つ一つは

私たち日本人の生活の中で確かに受け継がれています。

 

「五節句」は中国から伝わってきたもので

「節」というのは季節の変わり目のことです。

 

暦の中で奇数の重なる日を取り出し


季節の旬の植物から生命力をもらって

邪気を祓うという目的から始まったのだそうです。

 

「節句」の行事が行われるのは

 

◇ 一月七日・・・・「人日(じんじつ)」

◇ 三月三日・・・・「上巳(じょうし)」

◇ 五月五日・・・・「端午(たんご)」

◇ 七月七日・・・・「七夕(しちせき・たなばた)」

◇ 九月九日・・・・「重陽(ちょうよう)」

 

と五回ありますが、

五節句に由来する「ひな祭り」や「こどもの日」「七夕」と言えば

私たちにも馴染みのあるものですね。

 

 

その中で「重陽の節句」は

 

最も大きな奇数が重なる日なので

たいへん縁起の良い日とされました。

 

別名「菊の節句」とも呼ばれるように

菊の花が咲き誇るこの時期、

 

中国では不老長寿の薬とされた菊を愛で

菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりしたそうです。

 

「菊綿」または「菊の着せ綿」という慣習も。

 

重陽の節句の前日、菊の花に真綿をかぶせ

その露と香りを移しとって

 

翌朝この真綿で顔や体を拭くと

長寿になると信じられていたのだそうです。

 

「菊酒」や「菊綿」、

そして「人日」に七草粥を食べるのも

「端午の節句」の菖蒲湯も

 

植物の力を借りて邪気を祓うという

人々の願いと知恵が込められているのですね。

 

古来から行われてきた

行事と人と植物の関わり


とても興味深いものがあります。

 

 

次の写真は「菊綿」をイメージして

アレンジメントしたもの。

 

 

「菊」というと

「葬儀の花」、「和の花」というイメージが強かったのですが、

 

近年は次々と新しい品種が登場し

これまでのイメージを刷新しています。

 

「菊」を「マム」と呼ぶのも

だいぶ浸透してきているように思えます。

 

色も形も様々で


「和」だけではなくいろいろな世界観を

表現できる花として


需要が高まっているようです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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