2015年4月
目黒川沿いの満開の桜に迎えられ、
私の東京での学生生活がスタートしました。
入学したのは
「JFTD学園日本フラワーカレッジ」
全国の花キューピット加盟店の支援の下
フローリスト養成のために設立された学校です。
30年勤めた教師を辞め
花の道に進もうと決心した私が
数ある花の専門学校の中から
JFTD学園を選んだのは・・・・。
一年間で花に関することを
基礎から実践まで学べるということ
その一年間で充実したカリキュラムが
組まれていること
講師陣はそれぞれの分野で活躍されている
一流のプロであること
そして何より年間380時間にも及ぶ
フラワーデザインの実習では、
技術を定着させるため何度も繰り返し練習できる、
ということが一番の理由でした。
メールでの問い合わせや講師との面談、
学園の下見を経て
私が行くのはここしかない、と決心を固め
入学したのでした。
50代で学生生活を送ることになろうとは・・・
人生って、ほんとに不思議です。
同期の仲間は北海道から沖縄まで
全国津々浦々から
年齢も10代~60代と幅広く
個性に富んだ仲間たちでした。
入学した動機は様々で
授業に対する温度差は否めないところがありました。
でもそんな仲間たちと
同じ教室で学ぶ一年間は密度が濃く、
若い仲間の感性や発想には日々驚かされ
新しい発見がありました。
JFTD学園の先生方は
とても熱心な方ばかりで
いつも根気強く丁寧に教えて下さいました。
私たちは技術だけでなく、
命ある「花」を扱う者としての責任を
厳しくそして愛情を込めて教えていただいたのでした。
年間700時間を超えるカリキュラムは
フラワーデザインに加え
花店経営に関すること、花の品質管理、
植物学、花と文化、
アメニティ、色彩学など多彩なものでした。
また花の産地見学や生花市場の見学、
年2回の店舗実習、海外研修と
個人ではなかなかできない
体験的な活動も組まれていました。
これだけのカリキュラムをこなす一年は
ギュッと凝縮された一年で
私たちは日々課題と試験勉強に追われました。
フラワーデザインの実習では
繰り返し制作し
講師のチェックを受けるのですが
なかなか思うようにできず
「自分はなんて不器用なんだろう。」
と落ち込むこともしばしば。
時には授業の時間内に仕上げられなくて
放課後までずれこむことも・・・・。
どうすれば上手くなれるのだろう。
(とにかく何度も練習するしかない)
その繰り返しでした。
授業の中で
「なぜここまで勉強しないといけないのだろう。」
と思ったり、
「ワイヤリングは生花ではあまり使わないのに
こんなに何度も練習して意味があるのだろうか。」
と思ったこともありました。
でも今、花の教室を開いている私にとって
あの時学んだことが
どれだけ役に立っていることか。
何らかの形で自分が体験したこと、
やってきたことで
無駄なものはない、ということを実感しました。
同期の仲間は
花屋さんの後継ぎが多かったのですが、
きっと私以上にそのことを感じているのでは?
と思います。
大学生活の4年間に匹敵するくらい
たくさんの経験と想いと学びがあった一年でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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