私の肺がんが見つかったきっかけ。


私は、今年の4月に就職で上京してきたばかり。

5月に会社の健康診断があり、なんの心配もせずに同期と一緒に受けた。

体重、身長、血液検査、心電図、胸部X線。

健康だと信じきってた私は、めんどくさいからという理由で、尿検査を受けなかった。

そのくらい、健康ということになんの疑いも持ってなかった。


強いて言えば、以前卵巣嚢腫を患ったことがあり、右卵巣を摘出したことがある。

だから、既往歴の欄で少し質問をされたことはあった。でもそのくらいだった。



しかし後日、会社の人事から連絡が入る📩

「健康診断を受けた病院から、確認したいことがあるそうなので、直接以下の番号に連絡してください」と。


私は、上京してきていたので、卵巣嚢腫の術後検診をサボっていた。しかし、手術してから数年経ってるし、まあ大丈夫かと。

そのことについて聞かれるのかな、受診を勧められるのかな、という軽い気持ちで病院へ連絡する。


電話をかけると先生が出て、

先生「健康診断のX線検査で、異常が見つかりました。肺に影があります」

私「肺に影…?」

思いがけない"肺"という言葉。卵巣じゃないの…?

先生「4センチくらいの影が映っています。ただ、今流行っているコロナや、少しの風邪でもこういう影ができることがあります。詳しく検査した方がいいと思うので、紹介状を書きます。大きい病院を受診してください」

私「わかりました、ありがとうございます。よろしくお願いします。」


少し、動揺した。想像してなかった肺という言葉になのか、影という言葉になのか、何に動揺したかはわからない。紹介状をもらって大病院を受診することは卵巣嚢腫の時もだったし、検査や病院通いは慣れていた。

ただ、その日の仕事は少し手につかなかった。


これが6月30日のこと。いまから2ヶ月半前。

もう2ヶ月半経ったのかって今は思う。だいぶ前のことに感じる。そのくらい一瞬だったんだなこの2ヶ月半。

一瞬に感じる一日一日、もっと大切にしなきゃいけないなってこれを書いていて思う。あと2ヶ月半後、私はなにをしてるんだろう…?


この日から、私の戦いは始まっていたのかもしれない。