先日ネットの動画配信で、幼少の頃に観ていた特撮ヒーロー番組、「イナズマン」(ご存知ですか?)を観ました。
ミュータントである主人公の渡五郎がイナズマンに変身して、恐怖の独裁者、ガイゼル総統が率いるデスパー軍団と戦う物語で、その何話だったかは覚えていませんが・・・
ガイゼルは配下のデスパー怪人に命じて、水爆500発を爆発させて日本を壊滅させようとする作戦を企てます。
それを知った渡五郎(=イナズマン)は、無邪気に遊ぶ幼い子供達を見て、その子達を守るためにも絶対にその恐るべき作戦を阻止すると誓います。
その後、彼は恐ろしい怪人を倒し、水爆の爆発は未然に防いでハッピーエンドとなる、勧善懲悪の番組の定番のパターンでしたが・・・
ラストシーンでの、無邪気に遊ぶ子供達に手を振る渡五郎(=イナズマン)の姿が印象的でした。

現在の日本ですが・・・
さすがに水爆500発はないですが、福島第一原発の爆発は未然に防がれる事なく、大量の死の灰が撒き散らされてしまいました。
日本政府は情報を隠蔽し、さらには「直ちに健康に影響はない」と安全神話を振りまき、子供達を含む多くの国民を被曝させました。
その後は、猛烈に汚染された地帯から人々を避難させる事なくその地に縛りつけ、暫定基準値なる国際的には緩すぎる基準で食品を流通させて食べるように促し、物品の移動に伴う汚染の拡大の防止対策は一切行わない。
さらには、汚染瓦礫を全国の自治体で焼却処理させようと企てる・・・
これは、表向きは東北応援などと綺麗事を言いながら、裏では「国民総被曝計画」、および「全国放射能汚染計画」が着々と進行中との印象を受けます。
これでは、日本政府のやっている事は、上記のような子供向けのヒーロー番組によく出てくる悪の組織と同じだと思いませんか? 私にはそう思えます。

そんな日本政府を非難し、国民や国土を守ろうと、真実を訴えておられる識者・科学者・専門家の方々はおられます。
しかし彼らは決して、特撮ヒーロー物や痛快時代劇に出てくる主人公のような、一人で悪人達を次々と打ち倒したり、或いは難事件を解決して人々を守ってくれる超人ではありません。私達と同じ、普通の人間です。
それは、私達はそんな良識ある識者・科学者・専門家の声に耳を傾け、立ち上がらなければならない事を意味しています。
相手は政府・電力会社・原子力産業、さらにはマスコミも加えた巨大な組織ですが、日本国民全体から見れば、ほんの一握りの人達が自分達の利権を守っているに過ぎません。
皆で力を合わせれば、勝利は我らにあり!! 皆さん、立ち上がりましょう!!

最後は、上記の渡五郎(=イナズマン)のように、子供達に笑顔で手を振りましょう。もう、放射能の恐怖は去ったよと・・・