応援し隊の会員の方から届いたメールです。
私はかつて、アメリカの惑星科学者、故カール・セーガン博士を尊敬しておりました。
少年時代に惑星探査機ボイジャーに胸を時めかせ、科学ドキュメンタリー番組「コスモス」を観てセーガン博士を知ったのですが、博士は「科学は人間が生き残るのに役に立つ道具」との哲学を持っておられました。
そして、科学を一般の人々に理解してもらうのも重要と、著書やテレビ等を通じて解りやすく解説しておられました。
さらに、将来起こり得る災害を予測し、警告するのも科学者の重要な勤めと、米ソ冷戦時代だった当事、全面核戦争で大量の核兵器が使用された後に訪れる「核の冬」について警告し続けられた平和主義者でもありました。
昨年3月に起こった福島第一原発の事故・・・
私たちは今まさに、上記のセーガン博士のような、「生き残るのに役に立つ道具」として科学を提供して下さる、「本物の科学者」を必要としています。
行政はそのような「本物の科学者」の指導の下で国民や国土を守るための政策を実行し、マスコミは「本物の科学者」からの「生き残るための情報」を一般人に提供すべきです・・。
私はネットを通じて、何人かの「本物の科学者」を見つけました。
小出先生は言うに及ばず、市川教授(京都大学)の「なぜ人工の放射性核種は天然のそれに比べて危険か?」の説明は解りやすかったし、勝川准教授(三重大学)は水産学の専門家のお立場から海洋汚染について説明しておられました。
そして、汚染マップを製作された早川教授(群馬大学)も素晴らしい方です。
より生活者目線での具体的なアドバイスでは、武田先生のブログが一番ありがたい情報元です。
私はそのブログを原子力工学を目指していた知人から紹介されましたが、看護士をやっている姉は勤めている病院の先生から紹介されたとの事です。
学問の専攻分野は異なれど、見る人が見れば解るのでしょう。本物には本物を見抜く眼力があるのです。
行政もマスコミも、私たち一般人のために、ぜひ「本物の科学者」を見抜いてもらいたいです。