「朽ちていった命
  ―被曝治療83日間の記録―」

NHK「東海村臨界事故」取材班〈新潮文庫〉

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被曝、被曝といえばまず誰もが3,11の福島原発を思い出すだろう。


でも私は忘れもしない、東海村の臨界事故を。


バケツで作業をしていた作業員2人(正確には3人)が被曝した。


当時はしきりにテレビで毎日のように放送されていたが、いつの間にか世間に忘れられていった。


でも私にはどうしても気になって仕方がなかった。


至近距離で被曝した人は一体どうなってしまうのか…。


これは一番近くで被曝された方と治療に関わった人たちの記録だ。


とにかく止まらず一気に読み上げた。

緊迫した空気がひしひしと伝わる。


忘れてはならない事故、医療スタッフの葛藤…前例無き未踏の領域へ進む士気迫る記録。


題名「朽ちていった命」…。


滉希が大きくなったら読ませたい。