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ラジオ番組「マイ・ストーリー」に寄せられた投稿作品の数々。


私はこのラジオ番組を知らなかったので聴いたことはなく、初めて読みました。


正直…大好きな重松清のエッセイ集かと勘違いして借りたので、ほんのちょっぴり、がっかりしていました。が、


素敵な「私の物語」の数々に本当に胸が熱くなりました…。


特に、空襲で産みの母を亡くし戦争孤児となった方の「二人の母」というお話。
防空壕が崩れる瞬間にこの方を突き飛ばしたお母様のお気持ちを思うと、涙が止まりません…。

読み終えても涙が止まらぬまま次のお話へとページを進めると、次のタイトルは「へこき虫」。

――我が家の夫は家の中だと、いつでもどこでもオナラをします。朝起きてブー。食事中にブー。食後にブー。眠っていてもブー。まあ、男の人ってこんなものでしょうが。


…もう泣いたまま笑ってしまいました。こんな冒頭、笑うしかないじゃん!ずるい(笑)。


このように(?)、副題にあるようにまさに家族からのラブレターが集められた本でした。



私は家族に書けるだろうか。父に、母に、姉に、夫に、息子に…。


言えずに後悔した「ありがとう」のお話もいくつもありました。「また後で」が永遠にやってこないことも、あるのですよね…。

後悔しないように、私は生きたいです…。