愛しい私の息子、しけ。
貴方は今、どんな顔をしているの?
ママは会いたくて仕方ありません。

貴方が生まれてから、いえ、お腹の中にいたときから、
これほど長く離れたことはなかったね。
いつもママと一緒でした。

ママはひとり、貴方の居ないお部屋で
ただ、悲しみに暮れています。

貴方もママがいなくて泣いてるのかな。
それとも、パパと一緒だしおばあちゃんもいるからニコニコ顔なのかな。
笑っていて欲しいけれど、ママじゃなきゃダメってぐずっていて欲しい
なんて、ママの自己満足でしかないよね、
ごめんね。


貴方が大好きな黄色の車。

貴方が毎日使うマグマグ。

貴方のにおいが残るパジャマ。

どれを見ても、どれに触れても
貴方への気持ちが溢れてきて
胸が苦しくなります。


ママは貴方が大好きです。
貴方の暖かい笑顔、くしゃくしゃの泣き顔、
まっすぐな瞳の真剣な顔、愛くるしい寝顔…
いつもそのそばにはママがいたよね。
これからもずっとそばにいたいです。


でも、明日は大きな決断をしなければならないかもしれません。
貴方は幼く、まだその結果が何をもたらすのかわからないでしょう。
もしかしたら、ママと貴方は引き裂かれてしまうかもしれません。
一緒にいられなくなっちゃうってことだよ。

ママはそれを考えると胸が張り裂けそうです。
でも、もう今でもママの心は泣いています。
なぜなら、貴方がここに居ないから。


ママは賢い母にはなれなかった。
貴方を守るためにもっと我慢しなければならなかった。
たとえ今まで貫いてきた生き方を変えたとしても。
それが母という強さなのかもしれません。
未熟なママにはまだわかりませんでした。


毎晩寝る前に歌っている歌、今夜もちゃんと歌ってあげるからね。
わんちゃんと女の子が離ればなれになってしまって一番星にお祈りする歌。
たとえ届かなくても、貴方のために。
あの歌のように、ママと貴方も会えますように。


愛しているよ。
世界でただ一人の貴方へ。