露わ | I am happy to have known you

露わ

身体を重ねるたびに情が移るけど
それが恋へと移ることはなく
それを恋と呼ぶ自信もなく
嘘を重ねる唇だけが
真実を物語っているような気すらする
全てを知って欲しいけど
全てを語る勇気はない
なんてからっぽな女なんだろうと
言葉にして思い知らされるのが怖い
独占欲の塊は
浮気性の塊で
我儘も言えないまま
ただ ただ
あの人に叱られるのを待っている

恋ではないのに離れられない
飽きられるのがすごく怖い
私から別れを求めようと思っても
彼の存在のない空間を
想像するだけで涙が出る