なんとか屋根土を調達しました。

長年得意先である「土屋」はほとんど稼働しておらず廃業同然。

屋根や壁に使用する土は徳島の吉野川を基準に見て北岸の土質が良いらしいのですが、北岸で「土」を扱っているところは耳にしません。

ほとんど廃業してしまっているようです。

苗土として扱っている「土屋」は南岸でよく耳にします。

いくら土質が違うと言っても使用しないということは無いだろうと思い、南岸を奔走しました。

看板には「屋根土・壁土」とは謳っておらず「苗土」としか書いてない中でとうとう探し当てました。

その「土屋」の主人にお聞きすると、この辺の瓦屋はこの土を使用していると聞き安堵しました。

確かに北岸と土質が違いますが背に腹は代えられません。

なんとか屋根土を練ることができました。

いよいよ家に土を使用しない時代に入っていくようです。

ほとんど屋根土の代わりとして「漆喰」を使用している業者が多いみたいです。

屋根土は漆喰で代用できるとしても「壁土」となると漆喰だけを塗るというわけにはいきません。

もし土壁を望む施主様が居れば土を調達して練るということになりますが、土壁には竹で編んだ下地が必要。

その竹を編んでいる木舞屋(こまや)も同じようにほとんどが廃業し、今ではこの辺だと2件あるか無いかの状況だと思われます。

当たり前に使用していた自然素材が必要とされないから消えてゆくのは当然の流れ。

どうしようもない現実です。