キリンホールディングスとサントリーホールディングスの統合交渉が決裂したとのニュースが本日8日に発表されました。最大の争点だった統合比率について主張が対立、溝が埋まる見通しが立たない為とのことでした。

元々統合比率で揉めているということは流れていましたが、個人的には大同小異で最終的には何とかなる、何とかなって欲しいと思っていたので非常に残念です。もちろん社風の違いもあり、両社がなじまないという意見もありますが、今後の国際競争を考えた場合、いわゆる大企業の中で世界で戦えるだけの日本企業はほとんど無いという現状からすると両社の統合は何とかなって欲しかったです。

私の考えとしては、経済の面で今後も日本がそれなりの地位を維持(経済水準、生活水準を維持)していこうとするならば、各業界ごとに世界で戦える企業が最低1社は必要だと思います。日本は特殊な分野やニッチな業界では世界に誇れるトップ企業は多数ありますが、生活に密着したような売り上げの大きい業界では世界で戦える企業は少ないと思います。これは、国内がそれなりに大きい市場であったことから経営の目がどうしても国内に向いてしまった為かなと推測します。実際、例えば家電業界ではソニーやパナソニックよりも韓国のサムソンの方がはるかに大きくなっています。唯一と言っても良いのはトヨタなのでしょうが、ちょっと今大変なことになっていますよね。ぜひ食品業界でも世界で戦える企業が出てきて欲しかったのに残念です。後は、キリンの加藤社長が仰っているように単独でも「アジア・オセアニアのリーディングカンパニーになる」様に頑張って欲しいものです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000052-jij-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000779-reu-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000549-san-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000520-yom-bus_all
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/355139/