今回は「佐賀のがばいばあちゃん」です。とは言っても、話は島田洋七氏の話からとっているのですが・・・(だからカッコつきです)。「佐賀のがばいばあちゃん」は本もヒットしたし、TVや映画になったのでご存知の方も多いかと思います。島田洋七氏が家庭の事情で7歳から7年間佐賀の祖母のところに預けられた時のことを書いた本です。非常に倹約家(平たく言えばけちですね)の人で、いろんな生活の知恵を持って極めて前向きに生きている人です。

さて、ひところの漫才ブームの頃に島田洋七氏は非常に売れていてレギュラー番組の司会が週に15本もあり、本当に寝る間無いくらい忙しかったそうです(世の中の動きについていっていない私はぜんぜん知りませんでした)。それが4年続いて、漫才ブームが終わったそうです。で、無理がたたって体調を悪くし台本を見るだけで気持ち悪くなるくらいになり、どうしたものかとおばあちゃんに相談したそうです。その時のおばあちゃんが言ったのが「4年死ぬほど働いたんだから、4年遊べ。山を登ったら、今度は谷も下りていけ。いっぱい気づくことがある。―中略―谷はいいぞ。鳥もいるし、きれいな花も咲いている、川だって流れている。川で体を洗ってさっぱりしたら、もういっぺん山の頂上へ向かえ。」と言うことだそうです。これを聞いて、島田氏は気が楽になりその後6年間も遊んじゃったそうです(笑)。

先週の岩村氏のところでも書きましたが、一生懸命がむしゃらに頑張ることは大事ですが、そればっかりやっているとつらいですよ、ということです。なんでもそうですが、がむしゃらにやるときと気を抜くところとをメリハリをつけましょうということです。張り詰めた弦は切れてしまいます。ほどほどの強さにしているのが良いのです。島田氏みたいに6年遊べなんていいませんが(そんなことしていたら会社員はくびですよね)、日ごろの仕事の仕方として、めいいっぱい仕事を詰め込んだ次の日はさっさと仕事を終えて帰る等状況を見ながらメリハリをつけて仕事をするようにしましょう。

プロ論。3