ある生徒の大きな変化 (東大合格 メソッド) | 東大合格 請負人の究極の学び方ブログ

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こんにちは

東大合格請負人の時田啓光


本日は、過去に務めていた時に塾で出逢った、ある生徒さんのお話をします。








その子は一般的に言う、不良でした。






授業には必ず30分以上遅れます。






その子が来ると、教室にいる他の生徒の表情が悪くなるのが目に見えて分かりました。






あいさつをしませんでしたし、大人を嫌っていました。






先生達はその子を煙たがって、出来るだけ関わらないようにしていました。






ある時に、私はその子を担当させてもらうことになりました。




授業が始まって30分後、その子はいつものように教室に入ってきました。






そこで、私は




「おっ、OO(その子の名前)、ちゃんと来たね。」




と言うと




「当たり前じゃん!」




って返してきました、笑顔で。






その子は不良で、周りから浮いていましたが




必ず教室には来るのです




遅れてきますけど、休まずにきちんと塾には来ていました。




そこを認めてあげると、すぐ私に心を開いてくれました。




言葉づかいは悪いのですが、非常に素直な面をみせてくれました。






分からない時は、




「分からん!知らん!」






この発言はすごい事なのです






ちょっと成績の良い子やおとなしい子は




分かっていないのに、話の流れを止めるのを怖がって




「分かりません」




と言えないことがよくあります。






それが、その子には出来ていました。








そして、授業を始めて2カ月経った日に




彼は10分しか遅れてきませんでした。






さらに、席に着いた瞬間、私にこう言いました。






「先生、今日おれ漢字やっていいっすか?」




びっくりしました。




かわいいなーっと(笑)




ちょっと不良ぶっていますけど、ほんとに素直でした。






「ああいいよ、どんどんやりなさい。」




そう言うと、持ってきたクッシャクシャのノートに




すごい勢いで漢字の書き取りを始めました。






暑い日だったので、汗をかきながら、自分の汗でノートを汚しながら




手をえんぴつ色に黒くさせ、消しゴムのカスがどんどんたまっていきました




1時間半ほど経った時に、私は




「そろそろ他の事する?」




っと言うと、その子は




「あー、ここまでやっていいっすか?キリが悪いと気持ち悪いんで。」






その言葉が本当に嬉しかった。




やる気になっている時に、その足を手を頭を止めてはいけません。






周りの人の尺度で測ってもいけません。








その子がやる気になったきっかけは、




マンガかTVとかで見た文字がカッコよかったという事でした。






何がきっかけになるかは分かりませんが




その時にチャンスをつかめるかどうかは




その時までに何をしてきたか、




どんな環境にあったかが非常に大事です。






そして、勝手に決め付けないこと




自分はダメだ




この子は出来ない




そう決めつけていたら、きっとその子もタイミングを失っていたでしょう