神様のカルテ | C'mon

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ゆっくりでいい さあ行きましょう!!

映画化され、櫻井翔さんと宮崎あおいさんが出演ということで、

話題になっている小説です。(8月27日公開)

読みやすい内容で、2時間くらいで一気読み(笑)


主人公の栗原一止は、地方都市の総合病院の医師。


専門は内科ですが、その病院が24時間体制なため緊急医と

しても日夜働く勤勉で優秀な医師です。


夏目漱石(特に草枕)が好きで、おかしな文語調の話し方を

するのですが、はっきり言ってもててます。

そしてかわいいくて、一止にぞっこんの妻が榛名。

世界を股にかけるカメラマンです。


一止と榛名のほのぼのとした会話も素敵ですが、やはり心に

残るのは、一止と患者さんとのやりとり。


主人に先立たれ、大学病院からも見放された末期ガンの婦人

が一止のおかげで幸せな気持ちになり、旅立っていく。

亡くなった後、ベッドの脇に置かれた一止宛ての手紙。。


「病いの人にとって、もっとも辛いことは孤独であることです。

先生はその孤独を私から取り除いてくださいました。

たとえ病気は治らなくても、生きていることが楽しいと思える事

がたくさんあるのだと、教えて下さいました。


万が一、先生が何事かにつまずき自信をなくしてしまうことが

あった時は、私は声を大にして言います、

私は先生のおかげでこんなにも楽しい時間をすごせました、と。」


今書きながらも涙してしまいました。心が洗われました。


人から感謝されることができるというのは、素晴らしいことです。


どんな小さな事でも、他人の支えになる瞬間を積み上げて、

人は生きているんだと思います。


その人にとって、自分以外のかわりはいないんです。

そう思って、そうである自分を信じて、前を向いて生きていけば、

もっとたくさんの人の笑顔を生み出すことができると思います。ニコニコ



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