先週のはなし


ばあちゃんの初盆でした。

カレンダー通りの仕事な私達夫婦は
どうにかこうにか都合をつけて
一家総出で実家に走りました。

お盆はお坊様もかきいれどき
いつ来られるか分からない状態だったので
家に残る組と墓地に行く組に分かれました。
我が家は墓地に行く組
灯籠流しの代わりに送り火を焚くそうで
いつもはBBQで大活躍のドラム缶コンロに木をくべました。
その数108本。
火を起こし点火、じいちゃんがお経をあげ始めました。
すごいなぁ、覚えたはるんやなぁと話してたら、じいちゃんが無言に。

泣いてました。

でも、現場にじいちゃん以外お経をあげられる人が居なかったので
じいちゃんは涙を何度も拭いながら頑張りました。

墓地に来ていたご近所のおじさんは早くに奥様を亡くされたのにお元気で
それに比べて自分はまだ泣いてて恥ずかしい…とじいちゃんがしょんぼりしてるから
私は何も恥ずかしい事無いよ、と背中をさすりました。

くべた木が燃え尽きる前に青竹をくべました。
パン!と竹がはじけたら帰ってきていた魂が天に帰る合図になると言われているらしく
竹が鳴ったらばあちゃん、また来年なぁと墓地を後にしました。






来月は、一周忌です。