楽しかった春の大観劇祭も千秋楽です。

最後は昨日に引き続きVOICARION 14

スプーンの盾 2日目ソワレ公演。

役者さんが変わったら、

話の雰囲気が全く変わる。

だから、藤沢朗読劇は面白い。


劇場入る前に、お茶してたら

刀剣乱舞のまさかの展開に直面して、

動揺隠せない自分www

でも、劇場入って、

ナポレオンブルーの幕を見たら

あっという間に気分はヨーロッパですw


ネタバレするので、写真挟みますね。

ネタバレというより消化してない

思いを書き殴ってます。

分かりづらくてごめんなさい。


山口勝平さんのナポレオン

中井さんとは違って、

俺の1秒は凡人の100

という台詞にピッタリの早口で

セカセカしたナポレオン。

でも、スポットライトが消えて

着席したら、机に肘ついてもたれて

項垂れて手は胃のあたり

(胃痛かしら?)

だらしなく足を放り投げて

疲れ果てたサラリーマンのよう。

ナポレオン・ボナパルトであることに

雁字搦めになって、生き急ぐ英雄。


ナポレオンの悲劇は、美味しい食事の

意味をわからなかったことな気がする。

美味しい食事、芸術を無駄と切り捨てて

しまったから、心の余裕も無く、

ずっと空腹になってしまったのでは?

もう少しゆっくり進めたら、

タレーランとゆっくり美味しいものを

食べられたら

本当の自分を見てくれるのは戦場だけ

という妄想に取り憑かれなくて済んだかも。


タレーランにとって、ずっとナポレオンは

友人だったのにね。

本人すら気付いたのが訣別した後だけど。

そして、ナポレオンはそれに気付かぬまま

だったけどこういうすれ違いが切ない。

ナポレオンは、ずっと理解者を求めてた。

実は隣にいたのに


津田カレーム。

下野カレームが純真無垢なら、

津田カレームは自信の無いもやしっ子。

自信がないから、

すぐにパニック起こしちゃう。

カレームもマリーも昨日よりかなり年上感。

1幕の「僕の戦場は違う!」という

やり取りで、ビビリで自信無いのに、

信念は曲げられないというカレームの

強さが見えてとても良かったです。

自信の無かったカレームの優しさが

ナポレオンを救い、タレーランを励まし

フランスを救う。

カーテンコールの津田さんの

ほっこりコメントがカレームっぽくて

好きです❤️


沢城みゆきさんのマリー。。。

色気ありすぎる。

色気ありすぎて、コルシカ島での

ナポレオンとのやりとりが

なんかエロく感じてしまう。。。

ジャンヌは娼婦の香り漂っても

ありだと思ったけど、マリーはなぁ

ストーリーテラーとして淡々として

欲しかった感じです。

う〜ん。自分の偏見入りまくってて

申し訳無い。朴璐美さんの色の無い

雰囲気の方が好きだな。

(個人の感想です)


諏訪部タレーランの孤独と苦悩

賢いからこそ先が読めてしまう辛さ。

今日はヒシヒシと感じました。

そんな彼が自分をさらけ出すから、

最後の演説があんなに尊いのだ。


美味しいではじまり、美味いで終わる。

その意味をすごく考えさせられました。

誰もが世界という永遠に続く食卓に、

招かれた客である。

神は人を愛された。

誰もが神に愛された存在である。

聖書にも書いてあること。

だからこそ、

共に食卓を囲む努力を続けさせてくれ!

というタレーランの叫びが

世界中に届けばいいのになぁ。

みんながその努力をすれば、

貧困も減るし、紛争も減る、

SDGSだってどんどん進む。

このお芝居を今、この時に生み出した

藤沢文翁さんのスゴさを感じました。


あ〜、諏訪部さんのカレーム見たい。

中村悠一さんのカレームも見たい。

日笠さんのマリー見たい。

大塚明夫さんのナポレオン、

めっちゃ見たい。

東京公演は流石に無理だぁ〜。


カーテンコールで、諏訪部さんが言ってた

胸に残った暖かいモノは

保温剤が無くても、

しばらく保つんだそうです。

明日から本格的に新年度が始まり

地獄のような日々が待っている

私の支えになりますように!