後に B'z 20thアルバム DINOSAUR にも収録。
あまり記憶にないのですがコーヒーのTVCMソングだったようですね。
タイアップ先への書き下ろしでCMのキャッチコピー〈限界なんて、ない〉をコンセプトに "飽くなき挑戦を続ける世のチャレンジャーたちへの応援" をテーマとした楽曲だそう。
その通りの内容で、"主人公が厳しい現実に直面した時の決意" をタイトルの声明として発信しています。
それほど難しい表現はありませんのでサクサクいきます。
まず主人公が直面した厳しい現実は以下の通り。
『望まない結末に 茫然と包まれて 夕暮れに辿り着く バス停でひとり泣く』
『凄いねと周りから 殊の外褒められて うっとりと明るい未来 掴んだ夢を見た 乱暴な現実に目を覚ましたら また産声あげる』
どちらもリアルでわかりやすく挫折を表現しています。
特に「凄いねと周りから 殊の外褒められて うっとりと明るい未来 掴んだ夢を見た」からの「乱暴な現実に目を覚ましたら」はリアリティーが半端ない。
加えて前者の曖昧な「望まない結末」の具体的な説明にもなっているようです。
こういう経験って誰にも一度はあるんじゃないんですか?
上記のような経験を経て主人公が決意を声明として発信します。
【声明:自分の意思を多数の人に向かってはっきり伝えること。特に政治上・外交上の意思を述べること。】という意味。
本詞に政治色は一切ないので外交上の声明、つまりはクライアントなり身内に対しての声明いうことになるでしょう。
それは以下の通りとなります。
『声明 この度私は変わります 叩いて磨いて shine on shine on 好き嫌い言う前に飛んでみます たやすく助けを求めません 燃え尽きてこそ輝く』
『声明 この度私は変わります 真新しい朝に wake up wake up 限界もNGも無くします 少々痛いのも気にしません
きっぱり私は変わります 自尊心も脱ぎ捨て naked naked 空の高いとこを見つめます 運が悪いとかもう気にしません 燃え尽きてこそ始まる』
特に難しい表現はありません。
しかしさすが稲葉詞と言うべきか、どこまでも自分を追い込んでゆく非常にストイックな内容となっています。
だって『燃え尽きてこそ始まる』ですよ?
そもそも燃え尽きるほど何かに熱中すること自体が難しいと思います。
もし仮に熱中する何かがあったとしても、今度は燃え尽き症候群になる恐れがあります。
普通に考えたらそこからがスタートですか?(汗)…という気分になりそうです。
たしかに文面だけを見ていると相当ストイックなことが書いてありますが、本詞でいうところの声明は本来の意味合いと少し違うようです。
『空っぽになった心の壁に 声が響いてくる』
『乱暴な現実に目を覚ましたら また産声あげる』
どちらも声明へと繋がる導入部のフレーズですが、主人公の内からの声のように表現されています。
つまり本詞の声明は他の誰でもない、主人公が自分自身に向けた声明ということになります。
だからタイトルは正しくは "覚悟" とか、B'z っぽくするなら "覚書" ?みたいな言葉になって然るべきなんです。
それでもあえてタイトルに第三者へ向けられる声明を選んだのは、覚悟の重さの違いからだったんでしょう。
いくら自分自身へ向けられているとはいえ、いったん発表してしまえばもう簡単には退けなくなりますからね(笑)
こうしてすべてを鑑みると作者の一貫した思想を窺い知ることが出来ます。
他人のせいにしない。
すべては自分の責任。
稲葉詞全般に通じる考え方です☆