先日、高校ラグビーの大会がありました。

 

 

次男たちは、準決勝で

強豪私学に敗れはしましたが

3位になり、

失った第3シード権を取り戻すため、

神戸の高校と対戦しました。

 

 

 

 

ぜったいに 負けられない 一戦。

 

 

 

 

対戦前夜、

次男は自分のスパイクシューズのピンを

黙々と締め直していました。

 

 

スパイク、いつもはその辺に転がしてて

たまには干したら?と言っても

ほったらかしなのに。

 

 

試合は厳しく、拮抗して

リードはしているものの

気の抜けないものでした。

 

 

いつもは茶色い??声援を送る母たちも

息をつめ、祈るような気持ちで

試合を見つめていました。

 

 

 

・・・足元に突き刺さるようなタックル、

仲間にこれ以上痛い思いをさせるか!という威嚇、

パワーで押し込んでいくフォワード、

スクラムの端で踏み込む 細くても力強い脚、

敵の中を切り裂いて行くステップ、

倒されても倒されても 向かっていく闘志、

 

 

 

見ていて胸が熱くなりました 。

 

 

 

後半、息子はペナルティをとられ、

人生初のイエローカード 

そして、

試合に出られない数分間の何と長いこと!

 

 

彼の17年の人生で 間違いなく

一番長い7分間だったろうな。。。

 

 

 

一人が抜け、14人になっても、

仲間たちが体を張って闘っていました。

仲間が闘っているグラウンドの外で

ただ見守るしかない息子の気持ちが

痛いほど伝わってきました。

 

  

 

待っていられずに、立ち上がり、

ヘッドキャップをかぶって

7分が過ぎると同時に、

弾かれた鉄砲玉みたいに

グラウンドに駆け戻っていきました。

 

 

 

そして、最後の最後まで 粘り抜き、

 

 

 

 

 

勝ったのです。

 

 

 

 

 

 

子どもたちは抱き合って叫び、

泣いていました。

 

 

負けても、涙

 

 

勝っても、涙

 

 

なのです。

 

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あんなに熱い姿を見せてくれて、

母たちも抱き合って、泣きました。

 


 

 

悔しさをバネに、どれだけしんどい練習を 

乗り越えてきたんやろう・・・

自分一人では できないことでも

仲間となら 乗り越えられる。

 

 

この信頼関係は、無敵です。

 

 

 

泣いているチームメイトたちの中でも

息子は号泣していました。

 

 

勝利の嬉しさもあっただろうけど、

ペナルティーを犯してしまったことの

悔しさや ふがいなさ、

一番しんどい場面で 自分が抜けても

体を張って闘ってくれた仲間への

申し訳なさ、、、

 

 

いろんな気持ちが

溢れたんだろうと思います。

 

 

「おまえ、、、泣きすぎやぞー。」

 

って自分も泣いてる仲間に肩を抱かれ

代わる代わる 背中を叩かれて

あんなに泣いてる息子を

初めてみました。

 

 

 

 

ラグビー部、あんなにかっこいいのに

なぜかモテなくて (^_^;)

 

 

でも、彼女とイチャイチャするんは

ハタチになってからゆっくりしたらいいやんー (笑)

(今すぐしたいかもしれんけどやなー)

 

 

今は、信頼できる仲間がいてくれる。

 

 

汗まみれの野郎どもに

練習後に美味しいおにぎり握ってくれる 

天使みたいな女子マネージャーさんもいてくれるしキラキラ

 

 

 

毎日 早起きして 母たちが作る 

愛情たっぷりドキドキのドカ弁も

メニューに頭を悩ます晩飯も

少しは息子たちの

力のもとになってるかなー。

 

 

 

 

おにぎり おにぎり おにぎり

 

 

 

ももたろうが鬼退治に持って行った

きびだんごにも

そんな力があったんじゃないかな。

 

 

 

「こしにつけたのは なんですか」

 

「にっぽんいちの きびだんご」

 

 

おじいさんとおばあさんが作ってくれた

愛情いっぱいの きびだんご。

 

 

「これさえ たべれば 十にんりき」

 

 

ももたろうが けがをしないように

お腹を空かせないように

ももたろうの無事を祈って

思いを込めて作られたきびだんごが

力のもとになる。

 

 

 

そして、ももたろうが

きびだんごを分け合った

犬、猿、雉は お供じゃない。

 

 

ももたろうにとって、仲間だったと思います。

それは、

赤羽さんの絵が物語っている。

 

 

 

犬と出会い、猿と出会い、

雉と出会う場面の ももたろうの表情。

すごく嬉しそうなのです。

 

 

野生の花の中を いくときも

深い山奥へ 分け入るときも

険しい山を 登るときも

激流の中、岩を飛び越え、
  

・・・・・

ももたろうと いぬと さると きじは、

きびだんご たべたべ、

おにがしま めざして、

やまこえ、たにこえ、

 

しんどい道を行くときも

4人はとても楽しそうなのです。

 

 

 

5年生くらいになれば、

親より仲間とつるむようになり

ギャングエイジと呼ばれます。

 

 

十代の少年に必要なのは

信頼できる仲間なんじゃないかな。

 

 

ももたろうは、そんな仲間に出会えて、

どれだけ心強かっただろうと思うのです。 

 

 

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(④につづきますニコニコ