カーオーディオの1DIN・2DINは… | シャコタンオデさんのブログ

カーオーディオの1DIN・2DINは…

カーオーディオの1DIN・2DINの「DIN」とはレンガの大きさが元。
「DIN」とはドイツの工業規格で「Deutsch Industrie Norm」の頭文字を並べたもの。
レンガの大きさを基準にしていると言われ、以前はオーディオのサイズでよく使われていた。

1DIN

2DIN

1DINと2DINがあって、具体的には前者が縦50mm、横が178mmで、後者は単純に縦に2倍となる。
要はこのサイズで、どのメーカーもオーディオを作っていて、当初はラジオとカセットだけだったので、1DINが多く、CDの多連装やグラフィックイコライザーなどが追加されるようになってスペースが足りなくなり、2DINが増えてきたという経緯がある。
またインダッシュで固定式の大型モニターナビも2DINのものが多い。

規格化できるということは、自動車メーカーにとってはコスト削減にもなるし、オーディオメーカーは汎用品として広く売ることができる。
さらにユーザーとしては選ぶ範囲も広がるなど、基本的にはいいことづくめだった。

それが現在減っているのは、インパネのデザイン性が上がって1DINや2DINという規格スペースを取ることができなくなってきたというのがある。
専用オーディオやすべてのAV機能を組み込んだナビを装着する例が増えているし、さらに電子制御の装備が増え、インパネの内部はユニットや配線だらけでオーディオを入れるスペースすらなくなっている。

入れるスペースがない場合はいわゆるオンダッシュで専用モニターを置くということになり、ますますDIN規格のスペースは関係なくなってしまう。
もちろんコネクト化もそれを強力に後押しする。

もちろん1DINや2DINのスペースやオーディオ、ナビはなくなったわけではなく、今でも健在。とくに純正ではなく、社外品のAVユニットを使いたい人にとっては強い味方。
少なくなることはあっても、当分は無くなることはないだろう。