カナダの多文化都市トロントvsバンクーバーを比較 | カナダワーホリ・留学「生活」サポーターBYSPIC

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トロントとバンクーバーはカナダを代表する都市であり、カナダ政府の多文化政策により、世界中から多くの移民や留学生が流入している地域です。しかし、両都市は地理的に3,300kmも離れているため、異なる点も多く存在します。今日は、トロントとバンクーバーの移民や多文化の特徴について、どのように異なるのかを比較してみたいと思います。

 

トロントの多文化特徴

トロントは名実ともにカナダ最大の都市であり、カナダで最も人口が多い都市です。カナダ統計庁によると、2024年のデータに基づくトロント市の単独人口は約280万人で、近郊の都市を含むトロント広域圏(GTA)の人口は710万人を突破したことが分かりました。

 

一方、昨年1年間にカナダに流入した移民は約50万人で、そのうち25%に近い人々がトロントを選んだとされています。このように、トロントは政府の積極的な移民政策により、世界的にも類を見ないほど多様な人種が共に集まり暮らす都市となりました。「トロントには200の国と民族の文化が共存する」という言葉があるほど、多様な人種が居住しており、実際の統計を見てもその多様性が如実に感じられます。

 

2021年のトロントの人口における人種比率を見ると、ヨーロッパ出身の白人が47.9%、アジア系が40.1%、アフリカ系黒人が5.5%、ラテン系が4.2%、北米原住民が1.2%を占めています。ちなみに、アジア系人口のほとんどはインドやパキスタン地域出身であり、日本人は全体の約0.8%を占めています。

 

多様な人種が流入するにつれて、それぞれの宗教や移民コミュニティも拡大しましたが、互いに対立や差別なく尊重し合いながら共存する雰囲気が醸成されています。その一例として、トロントのダウンタウンなどのメインストリートには、チャイナタウンをはじめとするさまざまな国の商店街や飲食店が見られます。

 

トロントの多文化は今後も都市の成長とともに持続すると予想されており、増加する移民者人口の住居および生活圏の形成と治安に対する安全性が重要な課題として浮上しています。

 

バンクーバーの多文化の特徴

バンクーバーはカナダ西部を代表する都市で、太平洋を望む美しい景観を持ち、歴史的にアジアとの交流が盛んに行われてきました。2024年のバンクーバー市の人口は約66万人で、広域圏であるメトロバンクーバーの人口は300万人を超えました。

 

バンクーバーは北米を代表する多文化都市として知られていますが、トロントほど人種の多様性はありません。地理的に近いアジア系移民が特に多く、アジア文化に親しみを感じる人々が多いのが特徴です。そのため、社会の上層部にも比較的アジア系の人々が多く存在しています。

 

アジアに属していない国の中で、アジア出身者が最も多く住む都市はバンクーバーであり、移民人口の3分の1が中国系です。特に1990年代の香港の中国返還を契機に、多くの香港の人々がバンクーバーに移住し、「ホンクーバー」というニックネームが付けられるほどでした。カナダ統計庁によると、2024年までに香港からのカナダ移民のうち90%がバンクーバーに定住していることが明らかになりました。

 

バンクーバーに居住する日本人の人口は約28,000人です。日本人が最も多く居住している地域はダウンタウンおよびその周辺であり、このエリアには英語学校やESLプログラムが集中しているため、多くの日本の留学生がいます。

 

バンクーバーでは、早くからアジア系移民が定住した地域であり、すでに社会や文化全般にわたってアジア文化が深く浸透している様子が見受けられます。地理的条件や気候、子供の教育環境も優れており、今後も移民の流入と彼らの定着が続くことが予想されます。

 

今日は、カナダの多文化社会を代表する二つの都市、トロントとバンクーバーの多文化的特徴についてお話ししました。二つの都市を比較すると、同じカナダであっても、都市の特性によって移民文化に明確な違いが見られるようです!