お見舞いの品

震えで携帯電話を上手く操作できません

愛する人がいつまでも健康でいてくれたらと願うのは誰でも同じです。私も夫には自分より少し長生きしてもらって、夫がいない寂しさを味わないようにと考えていました。しかしそれは人間の自分勝手な願いです。病気は急にやって来て愛する人を奪うこともあります。私の夫が救急車で運ばれたのは、35歳の冬でした。まだ大病をする年齢ではないと思っていたので、頭がすごく痛いともだえ苦しんだ時はどうして良いか分からず、震えで携帯電話を上手く操作できませんでした。救急車が来た時の夫は、意識はあるものの目を開けることや言葉を発することができない状態でした。

医師が私に症状を話してくれました

救急隊員の人にしどろもどろになりながら説明し、緊急治療室に運ばれ数時間ほど経ってから医師が私に症状を話してくれました。夫は脳出血で、救急車で早く病院に来られたため、後遺症の心配はほとんどないと言われました。私はとても安心しましたが、それでも夫が目を開けるまでは気が休まりませんでした。麻酔が切れた頃に意識を目を覚ました夫は、心配かけてごめんと申し訳なさそうにしていました。

私は夫を責める気にはなれず、むしろ初期症状に気づけなかった自分も悪いと謝りました。倒れてから考えてみると、夫は高血圧でアルコールが大好きな人です。脳や内臓にどこか問題があってもおかしくない生活習慣だったと思います。救急車で運ばれた前の日にも、会社の同僚と夜遅くまで飲みに行っていました。次の日に頭が痛くてフラフラすると言っていましたが、私はそれを単なる二日酔いと判断していました。

飲み過ぎは良くないと言いながらも、体の異変を見落としたのは夫を支える妻として悔しいし情けないです。脳出血は早期の対応が重要なので、救急車があって本当によかったです。もし救急車が道に迷ったり、近所迷惑を考慮してタクシーを呼んでいたりしたら、夫には重い後遺症が残っていたのかと考えるとゾッとします。これからは夫の健康をビシバシ管理していきたいです。

 

PS

明日はとなりのお家の人のお通夜に行かなくてはなりません。それどころではないのに忙しくてたまりません(P´'ω``q)