『素足のメテオライト』全5巻
作:小西幹久
アプリ・マンガZEROにて。
『リィンカーネーションの花弁』の作者のデビュー作。
両親が海外出張中の、
「普通」を愛する少年・有介のもとに、
ある日空から神と名乗る少女が降ってくる。
少年の「願い」を叶えに来たという少女・ダルミルによって、彼の「普通」は破壊されていく。
神を狙ってやってくる喰星、
願いの先にある神の目的。
神への願いと祈り。とても味わい深い。
最終巻に用意されているドンデンとその後の展開も良い。
荒削りだけど勢いのある一作。
【ネタバレあらすじメモ】
素足のメテオライト 1 (コミックブレイド) Amazon |
有介のもとに、突如幼女の姿をした神が降臨。
受け入れられないながらも、
仲良くなる。
敵も襲ってきたり。
神の力は有介を通して行使される。
必殺技も出せる。副作用は腹痛。
別の神が友人の元に降臨。
素足のメテオライト 2 (コミックブレイド) Amazon |
ダルミル以外の神の存在が次々明らかになる。
そして、神の器となったものは、無惨な死を遂げているという事実。
弓を使う神の器との接触。
素足のメテオライト 3 (コミックブレイド) Amazon |
弓使いとも打ち解けた有介。
今度は人を傷つける神が登場したが、
その様子がおかしい。
事態を見極めた有介は、
その神を、ある少年に撃たせることにした。
素足のメテオライト 4 (コミックブレイド) Amazon |
作風がシリアスに傾く。
医者の神遣いと接触。
彼は大いに有介を悩ませる。
有介は、
「誰もが救い、救われる世界」をダルミルに願うが、
それを彼自信が信じていないから実現出来ない、と言われる。
医者に傷をつけなければ人を救えない、という状況で、カメ次と弓遣いは、
神を捨てて医者に勝利。
有介も駆けつける。
医者は語る。
「神は、手放すために与えられたのだ」と。
素足のメテオライト 5 (コミックブレイド) Amazon |
医者は喰星に飲まれていった。
後輩Kが語る有介の衝撃の過去。
全てを普通にするために、全てを捨てていた少年。
彼はそれを受け入れ、やり直していく。
「神は願いをきき、自分でやれと言うために現れた」
では、それが成された時は…
ダルミルと有介の、切ないラスト。