この生物が人間大になったら~
とか
この生物は変わった特徴を持っていて~
とかいう知的好奇心をくすぐられまくるゴキブリ殲滅漫画。
文献引用も多く、
へー、読んでみたい、と素直に思う。

まったく先の予測できない展開だし、
ころころ人が死ぬし、
わりと最悪なことばかり起こる。

その逆境に追い込まれ、
打ち勝ってゆく、
不屈の闘志の物語。

【各巻のあらすじと感想】


火星で育っちゃったゴキブリたちを駆除しに出かける第一陣。
それぞれの虫の特性がおもしろい。
虫が人間大になる恐怖。

太古に消滅した惑星「ラハブ」
虫の、突然の出現
火星のピラミッド

あたりが、物語のキーになってくるのかな。

前巻から時が経ち、次の火星行きの船の艦長になっている小町。
地球では、彼が持ち帰ってしまったらしい、エイリアンエンジンウィルスが致死率100%の猛威を奮っていた。

対策のために再び火星に向かうために戦力を集める小町は、
かつての自分のような境遇のヒザマルアカリと出会う。

いざ火星に飛び立つアネックス1号だが、
船内にはねぜかテラフォーマー(ゴキブリ)が。
しかも、変身用の薬を破壊しているぞ!
どうなっちゃうの!

火星に不時着し、チームを分けて脱出することになった一同はそれぞれに襲撃を受ける。

またもあっけなくキャラが死んでいく。
クモかっこよかった。
火星のゴキブリが、
バグズ手術を盗んでいる。
これは、いったい…。

バッタとゲンゴロウの能力を奪ったテラフォーマーをなんとか倒す燈とミッシェル。
この二人の絆がかっこいい。
そしてロシアチームは単独行動でピラミッドを目指す。カニのアシモフ。

不穏な気配漂う中、ドイツ のアドルフたちは本艦に向かう途中でテラフォーマーの組織的襲撃を受け、
電気ウナギ・アドルフの孤独な戦いが始まる。 

アドルフー!かわいそすぎるけど、
がんばって戦った!
ドイツチーム、壊滅。

そして日本チーム。
カイコガとゾウムシの力を持つテラフォーマーを相手に、戦う。

シャコとゾウムシのまさに異種格闘技バトル。
小町艦長はとっても強い。

だが、予想外のミサイル攻撃と、
ロシアチームがピラミッド内で発見した、
明らかに人類に裏切り者がいる証拠。

ニジイロクワガタの襲撃も回避して、
日米合同チームはなんとか生き延びた。

地上ではきな臭い臭いが。

地上では中国が、モザイクオーガン手術を否定し、
武装を進めようという思惑。
火星では中国の裏切り。
彼らは奇跡の子である燈たデイヴスを奪い、
技術を独占する計画。
小町が戦って時間を稼ぐ中、
地上では、日本が博士を拉致したと告白、
それによってロシアを味方につけ、
火星では日米チームをロシアが救出。

なんとも私利私欲にまみれたドロドロになってきた。

ロシアと中国のボスバトル。
さらに、不完全変体で毒ガスを撒き散らす少女も現れロシアピンチ。
逃走するロシアだが、
7位のアシモフの義理の息子(嫁の夫)のみが、
アネックス号に侵入。
命と引き換えに敵に打撃を与える。

お互い、敵は手強いと再確認。

ミッシェル&燈に、二匹のゴキブリのバトル。
プッツンきたミッシェルの奮闘、闘う理由。
ありさんはちからもち!

ボロボロになりながらも勝利するが、
そこにやってきた爆に捕獲されてしまう。
爆から二人を解放するためにやってきた、
ローマの1位、ジョセフは
圧倒的な力で爆を倒し二人を解放。
ゴキブリに追われつつ逃走開始。

地球では利権争いが起こり、日本と手を結んでいたドイツはローマと組むことに。

一方、地球への通信を回復するために電波塔に向かったメンバーは、
そこで爆の大群に遭遇。
アネックス内部に侵入し、
通信の奪取を試みる。

アネックスに侵入した鬼塚らは、
通信回復のためコントロール室に向かう。
待ち受ける爆と紅。
そこにオニヤンマのテラフォーマーが現れ混戦に。
西と鬼塚の共闘が熱い。
「タイミングだけ私に合わせろ」
ハッキングチームが必死に繋ぐ無線で届いたメッセージは、
「助けて、ちゅ」
のみ。
だが、各国は動き出す。
中国の武装艦が一番に到着してしまうのか…

通信回復中にミッシェルが通信をして、
地球には窮地が伝わっていた。
劉の元に急行したジョセフにより、全ては押さえられたかに見えたが、
そこに早すぎた中国武装兵器が到着。
劉とジョセフは爆煙に消える。

武装兵器は燈の回収に向かい、ゴキブリの群れも押し寄せる。
海沿いで合流するため、
小町は単身敵を引き付け闘う。
燈も闘う。
ミッシェルが守り、燈が、キレる。

それでも燈が連れ去られそうになった瞬間、
あの電撃が疾る。
受け継がれた力と意識、
無敵の生物・プラナリア。
「道を退きなさい」
熱い。

逃走に成功し、ミッシェルに電気ショックを加え蘇生を試みる中、
またしても中国チームの妨害が。
燈と八恵子、エヴァの共闘により
狼と鉄砲エビを撃退。
だが、ゾンビ蟻キノコに操られたゴキブリ達に、
燈は連れ去られ、
中国の武装兵器・九頭龍の中に。

そして地球から通信が入る。
火星の全ての戦力を地球に戻す必要がある。

そう、ゴキブリたちは、
地球にやってきたのだ。
地球のゴキブリたちは、学び、潜伏していた。
兵器で勝てると思っていた人類だが。
それらは全て、
人との戦いの規格であった。

一方、
心が折れかけた燈だったが、ミッシェルが蘇生し、彼を逃がしてくれる。
守りたい者を自分が実験台になることと引き換えに守ったミッシェル。
満足なはずなのに、
やりたいことを色々思い出し、涙。
バッティングセンター。

そこにアシモフ突っ込んでくる、からの
家族はいいぞ、若い者、
でたまらなく熱い思いに。

二人ともなんとか脱出し、
最強の七人が同じ場所に集う。
回収の船を目指せ!

海への道を阻むシャコテラフォーマーズ対シャコ鬼塚。
鬼塚のアーマーパージがかっこよく、
知らず知らず行為を寄せてる西がいい感じ。

ボロボロの戦いの末に燈たちも合流し、そこに現れたのは国にとらわれない民間企業が作り上げた救助船・フロンティアスピリット。

フロンティアスピリットに乗り込んだ燈たち。
彼らを逃がすために戦線を維持している4名を待つため一時間の猶予。

ジョセフはここにきて反乱、
本当の愛を確かめたくて小町に挑む。
激闘の末刺し違え。
残されたアシモフとリュウは
「きやがれクソヤロー」と戦いに望む。

フロンティアスピリットは、火星を離陸した。

残存テラフォーマーとバトルするおじさん組。
劉は非公式の武器・替えの心臓を移植し小町を救うことをアシモフに依頼。
仕事を済ませ、アシモフも劉も死亡。

劉の昔話。
彼は絶望的な廃村にミンと育ち、国を変えることを誓った。
中国班が合流すると、
ローマ、というよりはジョセフの一派が彼の遺体を回収しにくる。
彼らは中国班に、
燈らを追うことをやめないと殺すと忠告、去っていく。
ジョセフの火星でのクソ行動が明らかに。
彼は再生したエヴァと接触し、
何度も切り刻むことで大量にエヴァのサンプルを入手、
自身もプラナリアの能力で再生した。

地球では、戦士たちの帰りを待つものが。
これにて火星の代理戦争・第二部終幕!