『北斗の拳』のラオウのスピンオフ。

修羅の国を出てから、ラオウがどんなことしてたかが描かれる。
ちょいちょい、『北斗の拳』のキャラが出てくるのが面白い。

最終的には、ラオウがケンシロウとの対決に到るまで進むので、
裏側を見てるようで楽しい。



【各巻あらすじネタバレメモ】


ラオウと黒王との出会いのエピソードあり。
王は死んではならない、王が死んだら千の兵が死ぬ。


サウザーとの争いと一時和睦。
カサンドラの龍帝との出会い。
トキ探し。


トキのいる村にアミバがやってきた。
アミバは一方的に遺恨がある様子だが、
あっさり負ける。
そして、ラオウとトキの会話が熱い!


トキは兄弟での殺し合いの無意味さを説き
カサンドラに幽閉される。
トキかっこいいなぁ、やっぱり。

そして、カサンドラでは死刑にしても死なぬ兵の噂。
死刑にしても死なぬ兵は、
あのウイグル獄長だった!

ラオウは南斗のリュウロウを片腕にするため口説きにいくが、
彼はこの乱世を終わらせるのはケンシロウだと説き、戦いに。
その後、南斗のリュウガがラオウの元に仕官してくる。


リュウガは、乱世を終わらせるためにはラオウの力が必要とし、
彼の名を落とさぬため非情な副官になることを決意。
ソウガも同調し、ラオウの軍の凄絶さが増していく。

サザンクロスのキング討伐のため現地に赴いたリュウガは、
そこで雲のジュウザと再会。
ジュウザから、キングの正体はシンであること、
ユリアは死に、
サザンクロスには仇討ちのためにケンシロウが向かっていること、
を知り、
一旦兵を退く。
ラオウはその知らせを聞き、一人になってから悲しみを漏らす。

ラオウに密かに思いを寄せる昔馴染みのレイナは、ラオウには内緒で、
不審な動きを見せる軍のを調べにいく。
そこは、女性の刺客を育て上げる軍で、
レイナも罠にかかる。

レイナを罠にかけたダガールの正体はユダだった。
レイナはマミヤに救われ難を逃れるが、
ラオウの事がますます分からなくなり、
戦いに打ち込むことで考えを紛らす。

その頃、冥王軍の調査に出ていたリュウガが何者かに討たれる。
ラオウは全軍を呼び戻し対策を講じようとするが、
その時レイナとソウガは、
胸に七つの傷のある男に遭遇。
ご存知、
「俺の名を言ってみろ」
のあの人が登場。


レイナとソウガが拳王軍だと知るや、
態度を変え名を明かすジャギ。
彼はケンシロウの名を落とすためにケンシロウを名乗っている、ラオウと争う気はないとし、
ソウガも兵を引く。
シンと大佐がケンシロウに倒されたとの知らせ。

リュウガを倒した謎の村を探るため、ソウガは策を立て村へ向かう。

ソウガも、村の正体を掴んだものの敗れる。
ラオウは村に侵攻、
暗殺拳の使い手を簡単に倒し村を制圧
(初めからこうすりゃよかった説)
するとラオウの元にカサンドラ陥落の知らせ。
ウイグル獄長は死亡。
やったのはトキ、マミヤ、そしてケンシロウだという。
ラオウは運命に決着をつけるため、一人向かう。
で、ケンシロウとのバトルは描かれず、
兄弟やレイナ、ソウガが幼かった頃の、
「強くなって世の中を平和にする」約束の回想が入り、物語は幕を閉じる。

特別編として、ラオウの息子リュウが、
父親への疑念から、父への憧れを取り戻す短編が収録。
拳法を一ヶ所に集めるために拳法家を殺して回った、というのが正当化されるのがどうも納得いかない気がしつつも、
息子は屈託のない子でよかった。