昔遊んだ『スーパーロボット大戦MX』に、
ゼオライマー、というめちゃんこ強いロボがいた。

昨今のロボットアニメりブートブームの影響か、
ゼオライマーの新作を見つけたので読んでみる。

スパロボでははしょられてた設定
ゼオライマーのエネルギー源「次元連結システム」は、
パイロットの片割れの女性の子宮内に存在し、
女性に与えられる「性的刺激」によって、
無限のエネルギーが生成される。

なにそれ。

なので、女性パイロットはコックピットで素っ裸。あぁとかうぅとか言ってる。

なんだこのロボ。
開発者がよほどの
変態
だったとしか思えない。

実際、パイロットの男の方マサキは、
ゼオライマーになると悪役みたいなドSになる。
敵が主人公に見えるくらいの
クソヤロウぶり
を発揮することもしばしばで、
ロボット物にしては珍しく
応援したくない主人公。

ゼオライマーがもともとは世界征服を企む輩に作られたものであり、
そいつの意志を封印するために闘う話っぽいので、
文字通り、一番の敵は
己の中にいる
形のストーリー。

色々人間ドラマも盛り込まれているが、
全裸コックピット
の印象が強すぎて他の諸要素がかすむ。
変態ロボへの執着に数々の人が振り回されるえげつない漫画だった。


【ネタバレ含むあらすじのメモ】


マサキっちゅー男の子がロボに乗って戦う。
ミクっちゅー女の子がロボの鍵らしい。


ミクが、マサキの力不足から敵にさらわれ、
処女を失う変態的な検査を受ける。
マサキブチキレて敵を殲滅。


ミクは自分の素性を知り
(ロボの力を解放する役割だった)
マサキと共に戦うことを決意。
ロボに乗るとなぜか裸になる。


友達が悪の組織に利用される。


友達を救出した結果、
友達とミクとの仲に嫉妬を感じるマサキ。
そういえば前のゼオライマーのマサキ、なんかやばい人格が宿ってたような…。
敵のゴツい将軍との戦い。


ゴツい将軍に敗れ、メレクの鉾(強い武器)も奪われ、マサキ死亡。


ゼオライマーの真の力が発揮され、
マサキは再生。
コックピットの全裸ミクの快楽をエネルギー源とするトンデモメカゼオライマー。
マサキはドSが覚醒、
責められるミク。
なんだこれ。
ワイゼッカー将軍、死亡。
いい人だったのに。


ゼオライマーの力を見たドーズは、
次元結界を利用して再戦。
マサキはどんどんやばい人格になってきて、
もはや主人公を応援しようという気持ちにならない。
敵の方がよっぽど人間的だ。
なんだこの漫画。


ルギウス対マサキ。
ルギウスのメカの、辺りのエネルギーを吸い上げる力によってゼオライマーはボコボコになりかけるが、
「やられた!なーんちゃって」
という、かつてセルが使ったギャグで勝利する。
マサキ、完全に悪役。
ミクの代わりに次元連結システムに現れた少女イスラメイ。
その頃ミクは、ドーズにより敵の本拠地に連れ去られていた。


敵の総統はマサキと同じ顔でミクをもてなす。
一方イスラメイとルギウスは、
味方本拠地に保護される。
またもやってくる将軍機を前に、
マサキはイスラメイと共に出動する。


戦い半ばで次元連結システムが停止したゼオライマー。
友人秋山の駆るロボに助けられつつ勝利。


味方のリーダーはかつての帝国の将軍ゴルシードだった。
知って泣いて喜ぶルギウス。よかったね。
一方、敵ボスはミクを使い、
黒いゼオライマーを起動させ、アメリカを襲う。


マンハッタン島の壊滅。
敵は大将軍ドーズにマサキの拉致を命令。
イスラメイはゼオライマーに乗れてあと一回の命。
ドーズには秋山とルギウス、そしてコウゾウことゴルシードが対応。
その後の黒のゼオライマー。
出撃するマサキ。

二機のゼオライマーが接触し、
ミクがマサキのとこに移る。
敵の総統は、前世のマサキのコピーで、
今のマサキの精神と統合されることを望んでいた。

が、二機の接触で、ゼオライマーの封印プロジェクト「Ω」が発動。
ゼオライマーはどこかに消える。

ルギウスはゴルシードの代わりを務め、
再び転生体が現れるのを待つのであった。
おしまい。